アシカなくてもトドまらず

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車椅子で彦根城(滋賀県)をめぐってみました。

彦根城天守

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車椅子電車評論家・アシトド松井

2022年、彦根城滋賀県)に行きました。車椅子では残念ながら階段に阻まれ、天守閣にたどり着くことは出来ませんでしたが、彦根城博物館や開国記念館を巡ることができました。

この記事は2022年の状況に基づいています。

JR彦根駅の自由通路から彦根城天守が良く見えました。近くに行くとさらによく見えるかなと思ったら、木々にさえぎられてしまいました。

起点となったJR彦根駅は新幹線の停車駅であるJR米原駅からひとつめの駅で、近江鉄道との接続駅、彦根城までは徒歩15分ぐらいのところにあり、改札口内に車椅子・オストメイト簡易対応トイレがありました。

JR彦根駅

彦根城への大通りは段差解消がいまいちで、簡易電動でキャスター(前輪)を上げなければならないので大変でした。

JR彦根駅の車椅子・オストメイト簡易対応トイレ

JR彦根駅のエレベーターとホームと車両の段差

彦根駅はJR線と近江鉄道線共にエレベーターが設置されています。

彦根駅前のスーパー平和堂

JR彦根駅正面の大型量販店2階に車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。今回オストメイトの排便・排尿姿勢に配慮したオストメイト対応フル規格トイレは

ここしか見つけられませんでしたので、オストメイト仲間の皆さん、ピンチになる前にこのトイレを確認しておきましょうね。

彦根城、現地案内図(部分・赤丸番号は編集)

著者の訪れた範囲で車椅子で行けるところは、上の図の①彦根城美術館、②開国記念館、そして③玄宮園の一部でした。

最初に天守閣までの道のりをご案内しますね。

本丸への橋

石垣とチケット売り場

ここまでは整備された通路があり車椅子でも楽に行けました。でもチケット売り場を通り過ぎると、

天守閣への階段

後は長い階段が続きます。この階段はしばらく行くと攻めてきた敵が上りにくいように幅がまちまちに造られ転びやすいようになっています。城跡ならではの意図的なバリアーです。上れれば現存の天守閣や、映画の撮影などでもよく使われる天秤櫓など見どころ満載なのですが、私の行動範囲はここまで、それでも彦根城内には他に車椅子のお城好きが楽しめるところがあります。

彦根城博物館(案内図①のところ)

チケット売り場の向かいに彦根城博物館があり車椅子で入館できます。上の写真右側の門の中の縁側で時間帯によっては「ひこにゃん」の撮影会?が行われるのですが、残念ながら深い砂利で車椅子では自力で進めません。以前訪れたときは、係りの方や周囲の観光客の方の介助を受けて、「ひこにゃん」を見ることができました。

彦根城博物館の縁側でのひこにゃん撮影会(以前の訪問時)

舗装された通路から「ひこにゃんの撮影会」があるの彦根城博物館の縁側まではわずかな距離なのでごぜえますが、砂利が深く門に敷居があって、数人の方に介助を受けなければ車椅子のオラ達には「ひこにゃん」様にお目に掛かれません。なにと車いす利用者の願げぇをお聞きとりいただき、美観の配慮したかたちで、通路を整備していただけますよう。お願げぇいたしますだ。

なんでお代官様に農民が直訴しているような表現になるの、時代劇の見過ぎ?

義民・佐倉宗五郎さまの時代直訴は家族ぐるみの命がけだったんだよ。

 

何処かのブログの文章をコピペしたな!

 

彦根城博物館内部へのスロープ通路

彦根城博物館内の普通の車椅子対応トイレ

いくつか彦根城周辺のトイレを見学したのですが、すべて普通の車椅子対応トイレ(オストメイト対応は無し)でした。

他に見学するとこ無いんかい!

開国記念館を堀側からみる

案内図②のところ、上の写真が開国記念館です。櫓を復元したもので内部は資料館、目立たないかたちでエレベーターが設置されており、開館している時は車椅子でも櫓内に入れます。

開国記念館をバックに記念撮影

今回は一人旅だったので、観光客の方に記念写真を撮ってもらいました。車椅子で一人できたんだぞお。

ハイハイ偉い、えらい!

開国博物館のエレベーター

私は車椅子でいくつもの城巡りをしてきましたが、周囲の重要文化財などに指定されている現存櫓とも見事にとけこんだ、素晴らしいバリアフリー櫓だと思います。

情報としては古くなっていますが、他の城巡りのようすをご紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。

https://ashitodode.gozaru.jp/index_075.htm

最後に案内図③の玄宮園に行きます。今回は時間の都合で内部には入りませんでしたが、以前に訪れた時には大名庭園を見ることが出来ました。庭園全てを車椅子でめぐることは石段等に阻まれて無理でした。

玄宮園入口

2007年に車いす玄宮園の一部に入れてもらったときの写真をご紹介しますね。

 

 

情報としては古くなっていますが、彦根城周辺をご案内したサイトをつくっていますので、こちらもご覧いただければ幸いです。

https://ashitodode.gozaru.jp/index_027.htm

画面上ではございましたが、車椅子での城めぐりの旅に、ご一緒いただき有難うございました。

この記事は2022年の状況に基づいています。

 

特典映像

(以前つかわせてもらったJR彦根駅車いす通路 1993年撮影)

JR彦根駅には車いす用線路横断型スロープ通路があり、橋上改札口への階段の下にあるインターフォンを押して駅員さんを呼んで、案内を受けて利用することが出来ました。接続する近江鉄道のホームにゆくには階段しかなく車いす乗客が乗り換えることは不可能でした。現在は双方の駅にエレベーターが設置されています。

JR彦根駅車いす用線路横断型スロープ通路(1993年撮影)

ケータイの無い時代、駅員さんとの連絡がうまくいかず、ホーム上で40分ほど待った苦い経験がある駅です。右側の写真に近江鉄道レールバスが写っているのに気がつき関心をお持ちの方は「鉄道マニア」と呼ばれてしまいますよ。

こちらは車いす鉄道マニア特選

(かつての近江鉄道レールバス電気機関車の写真)

近江鉄道彦根駅ホームやの東側の自由通路を出たところで撮影しているのですが、撮影時の経緯・日時などが分からなくなくなっています。たぶんミュージアムが併設されていたのだと思います。

近江鉄道でかつて運行されていたレールバス電気機関車

近江鉄道でかつて運行されていた電気機関車

近江鉄道でかつて使われていた貨車

近江鉄道では長い期間、貨物輸送が行われていたようで、牽引するための電気機関車や「ワ」という小型の貨車などが線路上に残されていましたが。近年は見かけなくなりました。

 

 

 

お城好きのお前もやっぱり鉄道マニア

車椅子電車評論家・アシトド松井

 

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