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駅にエレベーターが無かった頃「連続移動抵抗値最小方式」で車いす鉄道旅行を楽しむ

車いすで利用できる駅を探して鉄道旅行

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車椅子電車評論家・アシトド松井

今回は「連続移動抵抗値最小方式」で車いす鉄道旅行を楽しむというテーマでお話しします。階段ばかりで鉄道の駅が最も車いすで利用困難な公共施設と呼ばれた時代に、わずかに設けられた車いすで利用できる設備で電車に乗ろうと試みた車いすユーザーの鉄道旅行の世界に思いをはせていただければ幸いです。

 

関係する記事を下記の☞からご覧いただけます

続移動抵抗値最小方式による車いす鉄道旅行 

「連続移動抵抗値最小方式」はアクセス東京(代表・今福義明)他の車いす鉄道旅行を推進する団体によって提唱された、駅の利用方法です

 

 最初に「連続移動抵抗値最小方式」によってえがかれた20011月のJR山手線(東京都)のバリアフリー状況案内をご覧ください

2001年 東京JR山手線の車いすアクセス設備一覧表

「抵抗値最小方式」とは鉄道の駅に一般乗客用エレベーターがほとんど設置されておらず、完全にバリアフリー化されていない1990年~2000年前後の時代に「アクセス東京」ほか車いすでの公共交通機関利用を推進する団体によって提唱された鉄道の駅の利用方法で多少の遠回り、あるいは同じ路線を折り返してでも負担(抵抗)の少ない駅と駅を乗り継いで鉄道を利用しようという考えに基づいていたようです。車いすで利用しやすい駅の設備は下記のような順位になります。番号の同じものは同順位としてあつかわれていました。

一般乗客と車いす利用者のみが(特別に)使える設備との区別がなされていないのは、当時は一般乗客用に設置されたエレベーターはおろかエスカレーターさえもあまりにも少なく、一般用と車いす専用・荷物用を区分すると地図の表示が複雑になり理解できなくなるおそれがあったからだと思われます。2001年版・東京JR山手線の車いすアクセス設備一覧表でも御徒町駅(外回り)ホームにも「車イス対応エスカレーター設置」が最初に案内されているように一般乗客用エレベーター設置が駅バリアフリー化の状態と認識されるまでにはもうしばらく時間がかかることになります。

このページでは車いすで利用しやすい順番に①②③~と番号を振り当てています。同じ番号の設備の使い勝手は同様であると考えられていました。①が最も車いすで利用しやすい施設のある駅で番号を重ねるごとに利用が困難になってゆきます。

 

1番車いすの利用に適している駅の設備

駅が最も車いすで利用困難な公共施設と呼ばれた時代の考えです

①スロープ通路(一般乗客用でないものも含まれていました)

JR膳所駅のスロープ通路 1994年撮影

 

JR伊丹駅のスロープ通路 1999年撮影

①エレベーター荷物用エレベーターも含みます)

JR東京駅エレベーター 1996年撮影

 

JR四ツ谷駅エレベーター 1998年撮影

 

2番目に車いすの利用に適している駅の設備

駅が最も車いすで利用困難な公共施設と呼ばれた時代の考えです

②車椅子対応エスカレーター

JR栗東駅の車椅子対応エスカレーター 
1993年撮影

JR池袋駅車椅子対応エスカレーター 1998年撮影

エスカル

西武池袋駅エスカル 1998年撮影

阪急烏丸駅エスカル 1995年撮影

 

②その他の斜行型階段昇降機

エスカルと同レベルの昇降機と考えたアシトドが加筆)

京王電鉄の駅にて
1997年撮影(駅名不明)

駅員さんが操作するように操作盤からリモコンのコードがのびています

 

東京メトロJNギャラベンタ 撮影年月不明

 

3番目に車いすの利用に適している駅の設備

駅が最も車いすで利用困難な公共施設と呼ばれた時代の考えです

エスカレーター

(車いすでの利用を前提としていない一般のタイプ)

近鉄西大寺駅エスカレーター 1992年撮影

 

JR新橋駅のエスカレーター  1993年撮影

 

エスカレーターの利用については2度の転倒を経験していますので、車いすでの利用は危険だというのが、私のこのブログ作成時の考えです。大多数の駅で階段を担ぎあげてもらえなければ車いす利用者がホームにたどり着けなかった状況もご配慮の上、お読みいただければ幸いです。

4番目に車いすの利用に適している駅の設備

駅が最も車いすで利用困難な公共施設と呼ばれた時代の考えですがキャタピラ式昇降機については転倒の危険から利用を断る方もおられました。

キャタピラー式階段昇降機

駅員さんが1人で車いす利用者をホームに運べるため数多く導入されました。しかし

a.ガタガタと乗り心地が悪いこと

b.転倒の危険があることなど

他の乗降手段に比べて問題の多いものでした。バリアフリー化されていない階段のみの駅に移されて使用されていることがあります。

JR船橋駅のキャタピラ式階段昇降機
 1993年撮影

 

JR敦賀駅のキャタピラ式昇降機
2010年撮影

 

最も車いすの利用に適していない駅の設備

乗降客が少ない駅には段差が残されスロープ通路もない駅も多くあります

⑤階段

車いす利用者が電車に乗ろうと試みたとき最初に行くてを阻む最大の物理的障壁。

JR西大津駅(現・大津京駅)で階段を担ぎ上げていただいている様子

 

JR大津駅で階段を担ぎ降ろしていただいている様子 1994年撮影


①エレベーターからできれば➂斜行型階段・エスカルまでの駅の経路をみつけて、つなぎ合わせて鉄道旅行を試みようとする車いす鉄道旅行マニアのが、交通バリアフリー運動のページに刻まれることなく、それでも確かに存在していたことがお分かりいただけるでしょうか。

 

参考資料

「連続移動抵抗値最小方式」の考え方で作成された、

車いす利用者のための鉄道地図(大阪周辺)

アクセス京都 マニアのためのアクセスマガジン 第5号

発行日/平成4年5月 (1992年)

アクセス京都 平成4年(1992年)5月発行より

大阪環状線・乗り換え便利ページというタイトルで大阪環状線の駅の車いすのためのバリアフリー情報に神戸駅・京都駅・奈良駅等のJR近隣地域主要駅からのエレベーター・スロープ通路の設置情報が記載されています。読み解く限り「芦原橋駅」以外は荷物用エレベーターなのですが。発行年月日は1992年

ハートビル法は1994年 

JR西日本関西空港開業にあわせて関西空港駅りんくうタウン駅そして南草津駅の3つの新駅に一般乗客用エレベーターが設置されるのも1994年

そして交通バリアフリー法は2000年に成立

 

それらに先駆け車いす鉄道旅行に役立つ冊子が存在していたことは注目すべきことです。

 

アシトドのブログでは

❶「アクセス京都」の後追いになりますが1990年代に残されていた車いす利用者のみが利用できた荷物用エレベーター・ひっそりスロープ通路(案内表示がないからわからない通路という意味)を当時撮影できた写真とあわせてご案内したいと考えています。

車いす対応エスカレーターやエスカルが駅に設置され始めた当時の駅のバリアフリーチェツクの車いす鉄道旅行のページも作成予定です。

 

一般的に語り継がれる交通バリアフリーの歴史とは少しちがう

外伝 車いすアクセス・マニアの交通バリアフリー史観 

随時作成中です

 

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続移動抵抗値最小方式による車いす鉄道旅行 

「連続移動抵抗値最小方式」はアクセス東京(代表・今福義明)他の車いす鉄道旅行を推進する団体によって提唱された、駅の利用方法です

 

車椅子電車評論家・アシトド松井

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