アシカなくてもトドまらず

車椅子で鉄道・路線バス等を使っての旅行を紹介しています。適当なブログから「☞アシトドのブログのメニュー画面へー」をクリックしてくださいね。オストメイト情報もあります。

バリアフリールーム(一夜限り・段ボール箱のベッド)を作った職人達(職場の同僚の人達という意味)

介護用ベットと和室の部分が設けられた
一般の旅館・ホテルのバリアフリールーム

上の写真は2023年に撮影したもので、今回の記事とは関係ございません。このブログは1992年の宿泊体験談です。

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車椅子電車評論家・アシトド松井

私が車椅子旅行のホームページを作り始めた1995年から比べれば(インターネットが電話回線で記録媒体がフロッピーディスクの時代と比べること自体が間違っていますが)バリアフリーに関しても遥かにリアルタイムで大量の情報が得られますので、「アシトドのHP・ブログ」は役割を終えたのではと感じて、たぶん余りご存じないであろう「回顧録」を書くことが多くなっています。今回は1992年(平成4年)東海地方の観光都市で職場の仲間(全て健常者と思われる)と一般のホテルに宿泊した体験をご紹介いたします。

 

幹事さん(若手職員)に「車椅子に配慮した宿にしてね😘」と強く要望したのに、段のある畳の上に布団を敷いて眠る普通の和室に泊まることに。

その頼み方、表情から誰が強く要望されたと受け取れるの?

 

ホテル玄関に設けられていたスロープ板を部屋の入り口に移動してもらい、畳部屋に入れることに。

自らのその場の利益を優先して、後の利用者のことを考えなかったようだな!

 

スロープ板はホテル正面玄関に置かれていたものを借用

 

私はベッドでないと横になれない身体状態でしたので、ホテルの方にお願いするもベッドは無いとのご回答。車いす生活になる前、流通関係の会社で荷造りの経験があったので、板ボール箱を使えばベッド代わりになり、料理を提供する大きなホテルなので食材の納入先からの多種・多量な段ボール箱があるはずだと悪知恵?が働き、従業員さんにお願いすると、いくつもの大きさの空の段ボール箱を提供いただきました。

 

車椅子で乗り移れる高さの板ボール箱を厳選してガムテープで組み立ててもらい、そのままでは中が空洞で私がベットとして乗り移ればつぶれてしますので、余っている座布団を詰め込んでもらって、簡易ベットが完成しました。

 

畳の部屋に御膳が運ばれ、お酒も出され、トイレの心配があった私も舐める程度に口にしました。

 

すぐにデーターを消してしまいますので、写真を優先して少しずつ更新しています。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

ただいま作成中です。

 

 

 

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車椅子で使えるトイレ(車いす対応トイレよりも狭い範囲を意味します)探して 恐怖の多目的トイレ体験 

設置場所にに合わせた車いす対応トイレの外観
中華街(写真上)と時代劇のテーマパーク(写真下)

(ご注意)このブログは1990年頃からの最近までの、外出時に車椅子でつかえるトイレと称されるところを探し求めた記録です、車いす利用者のみを想定した「車いす対応トイレ」から「多目的トイレ」や「バリアフリートイレ」と変わって行きますが、時代・トイレの名称等は区別することなく体験談を記載しています。

 

非常に汚れたトイレのが画像も掲載しております。そのような写真を好まない方にはご覧になられないようお勧めいたします。

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車椅子評論家・アシトド松井

 

アシカさんとトドさんの対談形式でお楽しみください。

 

正しい多目的トイレの使い方を論じる

<トド>多目的トイレはいろいろな使い方がされますね。きれいに掃除されていて中が広いものだから、男女の営みに使う人や、コスプレのための着替えに使う方、なかで生活しておられるようなこともありましたね。

❶各種イベント会場として利用される

<アシカ>大勢でタバコを吸っていたり、ハンバーガーや飲み物の入れ物が散乱していたりして。右写真は京都府のある駅の多目的トイレですが、吸殻がいっぱいで臭いもすごい。駅員さんの話だと近くの高校生が喫煙所として使っているのだそうですが、ちゃんと校内で吸うように指導してもらいたいですね。

多目的トイレだから喫煙を目的に使ってもよいのだ・・・?

<アシカ>もっとすごいのが下の写真の多目的トイレ。滋賀県の駅前ロータリーにあったものなのですがどうやら中で、シンナーをやっておられるらしくて、こうなると、 「車椅子ユーザーだから、このトイレを優先的に使わせてください」とも、いいだしにくいですし。校内で吸ってから下校するよう校内で吸ってから下校するように厳重に指導してもらいたいですね。

シンナーを吸引する場所として使われているらしい多目的トイレ

<トド>そういう問題じゃないでしょう。吸うこと自体が、ダメなこと。

<アシカ>じゃあハンバーガーや飲み物を持ち込んで宴をもよおすのは良いの?

❷倉庫として利用される

<トド>ところで最近は少なくなりましたが、多目的トイレが倉庫代わりに使われていることが結構ありましたね。

<アシカ> 写真は千葉県内の資料館の多目的トイレですが、トイレットペーパーが側面に山積みにされていました。

倉庫として臨機応変・多目的に使用されるトイレ

年末にテーマパークのホテルの多目的トイレを使おうとしたら、先日終わったばかりのクリスマスの飾りがいっぱい押し込んであって、ツリーが邪魔して利用できず、ホテルを出て夜中の暗いテーマパーク内の多目的トイレを使わせてもらった経験もあります。

 

❸車椅子利用者は例外的な外出者? 

A 一般の方とは分離してヒッソリした場所に設けられた車いす対応トイレ

宮城県の港で物置の隅に車椅子対応トイレがつくられていたり、兵庫県の港では自転車置き場の中にだけ車椅子で使用できるトイレがありました。一般乗客(普通のトイレが使える歩ける人という程度の意味)のためのトイレは共に港のターミナル内にありました。

自転車置き場にしかない車いす対応トイレは自然な成り行きで使用できず

 

B 案内表示もなく電話ボックスの裏につくられていた車いす対応トイレ

電話ボックス裏に設けられた車いす対応トイレ

電話ボックスの裏の目立たない場所にもうけていましたが、夜間などは防犯上の理由から利用するのは怖いかも。またトイレ内で各種イベントを計画されている方にはうってつけの隠れ家的設備かもしれませんね。


c 誰も使わないからシートが被せられ、蜘蛛の巣がはっていた車椅子対応トイレ

車いす専用通路横に施錠され使われたことが無いと思われるトイレ

 

❹車椅子ユーザーの利用を想定していない多目的トイレ

多目的トイレと思われるのに段があって車いすでは利用できない

車椅子対応トイレに行くのにもリハビリして歩けるようになり段差を超えなければ!

写真は撮影していませんが、高層の百貨店の四階にだけ多目的トイレがあるというのでエレベーターを利用して行ってみたのですが、ドアの内側に段がありたどり着くことが出来ませんでした。

 

❹恐怖の多目的トイレ

都市伝説! トビラを開くと若い女性の悲鳴が鳴り響く

 

駅の多目的トイレの前で一般用女性トイレへの長い列が。以前介助をして下さった女性とトイレの話題となり「女性は大小の区別なくスペースが必要な同じ🚽を使わなければならないので、男女と同じ広さのトイレでは公平に扱われていないのでは?」といった話を思い出しで多目的トイレを覗いてみると珍しく使用中と表示されていない。そこで開くのボタンを押してみると。

うら若き女性の悲鳴が「ギャーァ」

    ならまだ良かったけど実際は「ゲゲー!」😱

 

と鳴り響きまました。

 

<アシカ>トイレの花子さんの話は聞いたことがあるのですが、現実に怖いトイレは存在するのですね。恐ろし事です。

<トド>恐怖体験の話のようですけど、お顔が少し嬉しそうに見えるのは私の気のせいですかね~?

 

多目的トイレ自動扉の利用解説(内部に貼ってある操作案内は必ず読みましょう

障害者に配慮した自動ドアの開閉なのですが知らないと・・
このようなピンボケ写真を掲載して障害者だといって甘えてるんじゃないの!

分かりにくいので説明します。扉を開閉するスイッチ以外に施錠するためには内側で別のスイッチを押さなければならない場合があります。自動的に扉は閉まるのですが、施錠をせずにいると外側の開くスイッチを押せば、トイレ内部がいかなる状況であろうともトビラが開かれ白日の下にさらされてしまします。

 

❺利用しようとすると、陰部・内臓の一部(ストマ)が、

人目にさらされる恐怖の多目的トイレ

住居侵入・不退去罪? 私の法的知識では理解できない

法科系の障害者は理屈がおおいからキライじゃ~

<トド>多目的トイレに住んでいる方と遭遇したことがあるそうですね。

<アシカ>大阪府内で2度、茨城県内と滋賀県内で1度づつ、計4回トイレの住人と遭遇したことがあります。

<トド>滋賀県内でのバスターミナルの多目的トイレでの住民との出会いは、すごかったようですね。

<アシカ>今となってはもう昔の話ですが、オストメイトと車椅子利用の重複障害者である私は、トイレにすんでいた人の前で💩をしたことが、あります。車椅子やオストメイトの障害のある仲間に話しても信じてもらえないようですが、実話です。職場の後輩と宴会の帰りにピンチになったので急遽バスターミナルにある車椅子対応トイレに入ろうとしたのですが、アコーディオンドアは硬く閉じられ、呼べど叫べど応答なし、管理をされているかたが仲介?に入ってくだされ、扉がひらかれると。中はダンボールが敷き詰められ、手すりにはハンガーがかけられた理想的な、居住空間、そこに住んでおられた方とご対面。私が入ったのだから、トイレから出てもらえるのだと思ったら、そのまま横にいらっしゃる。当方も覚悟をきめて、ストマ(人工肛門)のお腹をみせて、パウチ(袋)を外して💩を捨てる。カテーテルを入れて自己導尿する、といろいろとご質問をしてくださる。オストメイトや車椅子の講習会でもここまで実演しませんよ! 職場の後輩は酔いがまわっていて、介助という立場を忘れ、はなれたベンチに座って酔いをさましておったそうじゃ。めでたし、めでたし?

<トド>少しもめでたくないじゃないですか。それに女性の車椅子ユーザーだったら怖くてトイレに入れませんよ。    

<アシカ>でもトイレに住む人にはそれなりの事情もあるのだろうし、ある意味では社会的弱者同士、住む所くらいは確保できる社会にしてほしいですね。制度は整っているのかもしれませんが、まだまだそこにたどり着かない人も多いのかもしれません。

 

居住されていた車椅子対応トイレ(2024年撮影)

 

<アシカ>多目的トイレにあるこんなもの(下写真)はオストメイト・トイレです。便や尿を体の姿勢に合わせて処理するためのもので、洗面等に使用されないようにお願いします。

オストメイト対応フル規格トイレの使い方

<トド>アシカさんの障害をよく知る方ですら、お酒を飲みすぎたときにお戻しするための設備だと思っていたそうじゃないですか。

<アシカ>外見からは見分けのつかない内部障害者が周囲の理解を得るのは本当に難しいですね。

 

☞オストメイトについて知りたい方はこちらをご覧ください 「オストメイト入門」

 

❻昔からよくあるトイレが使えなくなる原因

おねげいでございますだ、紙おむつはお持ち帰りくだされ

写真のケースはまだましな方で、トイレに直接流そうとする方が多く使用できなくなります。捨てるのに便利な高さにあるオストメイトトイレに流される方もおられるようです。

 

僕たちのバリアフリー車いすで使える状態にあるトイレ探しだった

車椅子評論家・アシトド松井

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バリバラで車椅子城郭評論家(本当はいい加減に城マニア)をご覧いただいた皆様へ

車いすでの城めぐりの成功体験として記憶されることになった丸岡城
天守閣を真下から眺め、内部には入っていません)

(お詫び・フイルムをデジタル化した際に向きがわからなくなっている画像があります、間違っていればご指摘いただければ幸いです)

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車椅子城郭評論家・アシトド松井

 

2024年3月15日 NHK Eテレ で放送されました「バリバラ」をご覧ただきありがとうございます。

またこのブログにお越しいただきありがとうございます。

 

取材をお受けして昭和の末から平成の初め、街の使えるトイレ(多目的トイレよりも狭い範囲を意味します)探しから始まった車いす利用者の外出が、お城「難攻不落・意図的にバリアだらけに造られた軍事要塞」に行ってみるというテーマの番組が作成される段階にまでたどり着いたのだと感慨深いものがありました。

このような状況は、この国が、多くの批判をうけることがあっても平和な状況をつづけて来られたことの賜物だと思っています。戦争や天災により多くの一般の方が日々の暮らしにも困り余裕がなくなったとき「バリアフリーや福祉」なども無くなつてしますのだと考えてます。廃城令をまぬがれ江戸時代から残されていたお城の天守も太平洋戦争(日本では大東亜戦争と呼ばれていた)により数多く失われてしまいました。福祉やバリアフリーは(歴史的に見て)繰り返される戦争や天災の合間に咲くことが出来る花(あだ花とはいいたくない)かもしれません。だからこそわずかな間であっても皆様のお力をお借りして大輪の花を咲かせてみたいと思っています。

 

ここから番組内では伝えきらなかった、メッセージをアシカさんトドさんの対談形式でご紹介できればと思います。

 

🅰車いすで外出の際のバリアフリーは使える状態のトイレ探しでした。

<トド>車椅子で使えるトイレ探しとはどういうことですか?

<アシカ>私は昭和63年に脊髄を損傷・車椅子生活になることが確定して、平成になってから改造された自動車を運転して単独で外出する(鉄道を使っての単独外出は平成4年から)ことになるのですが、当時「多目的トイレ」としてつくられたものでも、使える状態に保たれているところは少なく。自動車を自ら運転して、目的地の多目的トイレを利用する以外に選択肢の無い状況が多くありました(すごく汚された状態で放置されたトイレも多数ありました)。

 

少し後になってからの写真になりますが、幾つかのケースをご紹介いたします。

 

❶本来想定された設置目的以外に利用されている

学校帰りに喫煙室がわりに一服

 

❷多目的トイレが一般用とは分離され離れたところに設けられる

自転車置き場にしかない車いす対応トイレは・・・

上の写真のトイレは港のターミナルビルから道路を隔てたところにあったのですが、ターミナルビル内には一般のトイレしかなく、車いす利用者はひっそりした自転車置き場のトイレに行かなければなりませんでした。

別の港では多目的トイレは物置や倉庫の奥に設けられているところもありました。

 

 

❸多目的トイレなのに段があって車いすでは利用できない

やっとめぐり合えたのに段があってたどり着けない

写真は撮影していませんが、高層の百貨店の四階にだけ多目的トイレがあるというのでエレベーターを利用して行ってみたのですが、ドアの内側に段がありたどり着くことが出来ませんでした。

 

(ご注意)当初は車いす利用者のみの利用としたものが多く車いす対応トイレ」と表記するのが正しいのかもしれませんが、区別が難しいためこのブログでは「多目的トイレ」としてご紹介しております。

 

☞こちらのブログもご覧くださいね 「車椅子で車椅子で使えるトイレ探し」

 

 

🅱車椅子城郭評論家(本当はいい加減に城マニア)としての活動について

ここからは不適切と思われるコメントが含まれます。

 

<アシカ>私はマルチな城マニアで石垣しか残っていないお城を眺めるだけでも楽しめるのです。

まずは超有名な石垣のみが残るお城跡

安土城

<トド>でもこのお城は駅から少し距離が距離があるみたいで。車いす利用者は自動車を使はないと見に行けないのでは?

<アシカ>私は簡易電動車椅子で駅からたどり着いたのですが、ではもっと駅近く(駅チカ)の物件じゃなくて城跡をご紹介しましょう。

原城

 

<アシカ>この物件じゃない城跡なら新幹線の駅を降りればすぐに天守台(天守閣を立てるために積み上げられた石垣)に辿りつけますよ。

 

<トド>もう一人のゲストの方が「復元天守閣ではなく本物でないと」というようなコメントをなさっていたので、悔しくてこのようなブログをつくっているのでは?

<アシカ>決してそのようなことは😨  どうやら図星 

では私がお城の石垣についても研鑽を重ねていることをご説明しましょう。

また偉いたいそうなお話で

 

郡山城の転用石

<アシカ>上写真左側は天守台に使われたお地蔵様(逆さ地蔵)と右側は平城京の門の礎石です。他の車いす利用者が天守台に登っているあいだに、市の学芸員さんから説明を受けました。ヒルコ神話を調べるために読んで疑問に思っていた古事記日本書紀」との違いについても教えてもらえました。

 

お地蔵様が転用石として城づくりに使われた例としては

比叡山焼き討ち後・残された山中のお地蔵様が、坂本城の石垣に

坂本城落城の後、新たにつくられた大津城の石垣に転用

③大津城が防御上の理由から膳所に移されることになった時、膳所城の石垣としてさらに転用されたことがあるそうです。

膳所城跡公園・現地説明板を参照)     

 

膳所跡公園に祀られているお城を転々とされたお地蔵様

 

 

<アシカ>さらに私はこのようなお城跡にも出かけて歴史の知識を深めているのです。

 

田辺城・水門跡

野田城

<トド>どこにあるのかも分からないし、野田城跡に至っては碑が立っているだけじゃないですが!

<アシカ>ネットでいろいろ検索すれば場所はでてきますよ。

 

いい加減にしろ 🏰

 

 

車椅子城郭評論家・アシトド松井

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車椅子の介助 理学療法や介助方法の勉強をしたことのないリハビリやらずに社会復帰した車いす生活者の独自研究 (こんなの信じるとひどい目にあうかも?)

駅員さんのおられないホームから電車に乗る様子(写真A)

よくまぁ、こんなに周囲に迷惑乗車の写真を載せましたね!

でもキャスターを乗せてしまえば腰に負担をかけずに助けていただける様子がよくわかるでしょう 皆さん親切にしていただき ありがとうございました!

このような写真を彼方が持っているということは撮影者は知り合いで、その人に介助してもらえば済む話じゃないのですか😡

そのご質問には、電車評論家の立場からの答弁は差し控えさせていただきます😥

 

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車椅子電車評論家・アシトド松井

車イスの介助について

鉄道関係者や路線バスの運転手さんは随分研修していただいているようですが、利用者の少ない地域や、短期のイベントと等ではあまり車いすの介助方法をご存じないように感じられることが多くあります。

 

最初に

車いすのパーツの名称をご紹介いたしますね

車いす(介助を前提としたもの)

キャスターとよばれる車いすの前輪を上げて後ろから押してもらうと腰に負担が無く段差を超える介助できると考えます

 

①手動車椅子や介護用車いすに使われているテッピングレバーを踏むと同時に

②グリップ・握りを後方に円を描くように引っ張ると

キャスター(前輪)を浮き上げることが出来ます。

車椅子のキャラクター(前輪)の上げ方

当初は「テッピングレーバーをめば前輪が上がり担ぎ上げることなく低い段をこえられる」と安易に考えていたのに、車椅子シーティング協会さんのセミナーで知識を得てこっそりブログを訂正したな!

 

 

 ティピングレバーを踏むと腰に負担をかけないで前輪を上げられます。

後は車いすを押して段をこえます

 

簡易電動車椅子の転倒防止バー

③簡易電動車いすに使われている転倒防止バーは折りたたんだりしなければ、キャスターが上げられないのですが、❶電源を切りニュートラルにして。折りたたんで、❷グリップを下に押したりキャスターだけを手で上げられれば重い車椅子全体を担ぎ上げずに1段程度の小さな段差は超えられる可能性があること。

などの知識を少しでも得ておられれば、負担のない介助をしていただけるのではと思います。

 

③大型の電動車いす利用者や言語障害のある方も来られるかもしれませんが、出来る限り本人に介助方法を確認いただき、安全と介助する方に負担のかからない方法を検討していただきたいと感じています。

偉そうに解説してるけど理学療法を勉強してない彼方の独自研究じゃないの!?

 

すぐにデーターを消してしまいますので、少しずつ更新しています。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

ただいま作成中です。

 

 

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車いすで紫式部と源氏物語ゆかりの地を巡る 石山寺(大津市)大河ドラマ館と恋するもののあわれ展 「光る君へ」放映開始記念・バリアリアフリーチエック企画です。(勝手に企画するな!)

石山寺大津市)参道沿いで行われている大河ドラマ「光る君へ」関連展示 2024年訪問

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車椅子電車評論家・アシトド松井

 

2024年放送の大河ドラマ紫式部を主人公にした「光る君へ」ということで、紫式部のゆかりの寺院・石山寺のある滋賀県大津市では大規模な観光客誘致活動がなされてます。一般観光客(健康で歩ける人という程度の意味)向けの案内は、地元自治体・大津市さんにおまかせして、車椅子ユーザーの観光客向けの案内はブログの画面上ではございますが専門家である「車椅子電車評論家・アシトド松井」がご一緒したいと思います。

専門家じゃたと? うぬぼれおって!

最初の写真をご覧いただいただけでも,

「周囲に迷惑・観光をなさいましたね。懲りないお人じゃ」

(日頃私の介助をしていただいてる方がなさりそうなコメントを、著者忖度のうえ代読)

と言われそうですね。

 

JR石山駅京阪石山駅からの車イスでのアクセス方法につきましては、下記のブログをご参照ください。

☞車いすで大津石山寺 大河ドラマ「光る君へ」・放映前バリアフリー度確認です。

 

 

ここからの記事は2024年初旬の状況に基づいています。

 

京阪電車石山寺駅に到着します

 

石山寺の東大門を通って、参道に入ります。

石山寺東大門(2024年2月撮影)

 

石山寺東大門のスロープ通路

ところが・・・

手動車椅子で自力で上ってみるものの途中で挫折

簡易電動車椅子の方は単独で上りましたが、敷物の下の石が凸凹しているので手動車いす単独では難しいく、困っていると観光に来られていた方が助けに来て下さいました。

観光客の方が親切に助けに来てくださいました。

ありがとうございました。

 

石山寺東大門のスロープ通路の敷物は新しいものに取り換えて下さっていました。ざんねんながら下の石の坂が凸凹したものでしたので、電動車椅子の私は単独で上がり降り出来ましたが。手動車椅子では車輪が取られてしまい、一般参拝客の方に介助をお願いすることとなりました。

 

脇の門から車イスの参拝者は出入りする事になります。

東大門の脇の扉には敷居があります、斜めに切った板でスロープ状につくってあるのですが、私の簡易電動車椅子では上がれず、門の端に手をかけて腕の力で引き上げました。

参考写真 比叡山延暦寺参拝のようす(ずいぶん前の写真です)

(参考写真)比叡山延暦寺根本中道前の坂道も電動車椅子と腕の力の合力で上がりましたよ

 

東大門から入って参道の案内板を確認

大河ドラマ関連の展示は2025年1月31日までのようです。

参道の案内板より

参道の案内板にはトイレの記載があるけど、車いすで利用できるかどうかは分かりませんでした

参道の石山物産館として使われている捨翠園

石山物産館として使われている捨翠園(入口のスロープは凸凹でした)

 

捨翠園の休憩所(2023年撮影)

参道の石山物産館のスロープ板は(滑り止めのためか?)凹凸のあるもので、車いす単独では入ることは出来ませんでした。以前、訪れた時に内部のスロープは凹凸のないスロープ板でしたので、このような形態の物に変えていただけると車いす利用者の立場としては助かります。ご配慮頂きますよう宜しくお願いいたします。

 

🟥明王院 光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ

🔴大河ドラマ館(明王院)横奥側のトイレ内には車いす対応トイレが確認できました

境内の案内図にはトイレのマークはあるものの車いす対応の表示がなく、シンボルマークをつけていただければ助かります、なお車いす対応トイレは「大河ドラマ館 横」と「バスの利用する駐車場」にありましたが、オストメイト対応のものは見つけられませんでした。

 

光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ明王院)と車いす対応トイレ

 

 

🔴大河ドラマ館(明王院)への最初の一段の段差と奥の階段(靴を脱いで上がる所)に長いスロープ板を設置作業をしていただいている様子

大河ドラマ館正面のわずかな段差と奥に長いスロープ板を設置していただく様子

車イスの介助について

大河ドラマ館に入るためには最初に1段、そして建物内に2段の段差がありました。最初の1段は職員の方の介助を受けるのですが、あまり車いすの介助方法をご存じないように感じました。

介助の方・腰に負担をかけないで!

 

手動車椅子の場合、キャスターとよばれる車いすの前輪を上げて後ろから押してもらうと腰に負担が無く介助できる場合があるので下記のようなブログを作りました。 

☞車椅子の介助 理学療法や介助方法の勉強をしたことのない者の独自研究 

参考程度にご覧いただければ幸いです。

 

写真でおねだり わずかな段差解消には写真右下のようなスロープ板が欲しいョ~

大河ドラマ館程入口1段程度の小さな段差については下の写真のようなスロープ板も準備していただければ、すいぶん状況がかわると思います。ご配慮をお願いします。

(参考画像)名古屋地下鉄へのスロープ板 ずいぶん以前に撮影したものです

駐車場の近くのレストランで設置してもらった、このようなスロープでも対応できるかも

🔴大河ドラマ館(明王院)に長いスロープ板を設置していただいて、介助をうけて入館します。

大河ドラマ館正面に設置していただいた長いスロープ板

 

大河ドラマ館内へスロープ板を渡して押し上げてもらいました(奥側から撮影)

大河ドラマ館内部の2段の階段は長いスロープ通路を準備いただきました。

このスロープは隣接する「恋するもののあわれ展」の建物に車いすで入る際にも使われます。

 

平日訪れた時にはさほど感じなかったのですが、休日に訪れた際には、スロープ板を設置していると大勢の観光客の入館が滞ってしますので、「車いすでも入れてもらえますよ」と大々的にPRしてもよいものか、そう思うならブログに上げるなよ!このあたりが既存の宗教の研修施設を利用した今回の展示会場の悩ましいところかも・・・。

 

大河ドラマ館内・展示物前で記念撮影

 

 

🟦世尊院 源氏物語 恋するもののあわれ

大河ドラマ恋するもののあわれの移動はスロープ通路で整備されていました。

明王院と世尊院の連絡通路はスロープ状に整備されていました

 

恋するもののあわれ展(世尊院)内部へはスロープ板ひとつで比較的スムーズ

恋するもののあわれ展(世尊院)側のようす

こちらはスロープ板も傾斜も緩やか(建物の床が低いようです)で、建物正面の石による段差や砂利も板で解消されており、スムーズに見学することができました。

 

 

恋するもののあわれ展・内部展示物

 

 

ないぶん1年間という短期間の既存の寺院施設を利用しての展示ということで、バリアフリー化にはおのずと限度があると思います。完全なバリアフリーというのはあり得ないかもしれませんが、関係者の皆様にはできるだけ多くの方に「大河ドラマ館」を楽しんでもらいますようご尽力をお願いいたします。

 

 

JR石山駅京阪石山駅からの車イスでのアクセス方法につきましては、下記のブログをご参照ください。

☞車いすで大津石山寺 大河ドラマ「光る君へ」・放映前バリアフリー度確認です。

 

平家物語は清盛・知盛の話なので、源氏物語は頼朝・義経の話だと思っていた

車椅子電車評論家・アシトド松井

 

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車いす旅行をして見つけた珍しい(スゴイ)もの

バリアフリーの概念が進んでないころは車いす旅行は大変でしたね。

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車椅子電車評論家・アシトド松井

 

当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。今回は「車いす旅行をして見つけた珍しいと思ったり、スゴイと感動したものをご紹介いたします。アシカさんとトドさんの対談形式でお楽しみください。

 

このブログは「脊損二ュース」2023年3月号に掲載していただいた記事を加筆修正したものです。

 

車いす旅行をして見つけた珍しい(スゴイ)もの

身体障害者の方などの横断歩道(東北地方にて)

身体障害者の方などの横断歩道

<トド>障害者のためにわざわざ特別な横断歩道をつくったのですか?

<アシカ>どうもそうではないようですよ。同じ場所に地下通路をつくられて、歩行者をそちらに誘導しようとしたところ、車椅子などの歩行弱者が道路を渡れなくなって、急きょこのような横断歩道がつくられたのではないかと推測しています。ポールの上の方に「危険 地下入口駐車禁止」と張り紙がなされていますので、地下に通路があるのでしょう。

身体障害者の方などの横断歩道を渡る

<トド>でも健常者の人もどんどん渡っていますよ。

<アシカ>義足の方かもしれません、外見だけで決めつけてはいけませんよ!

<トド>彼方のようにオストメイトなどの内部障害者は渡ってはいけないのかなぁ?

<アシカ>そのあたりの判断は「身体障害者の方などの横断歩道」で不幸にして交通事故等起こった場合の判例の積み重ねをまたなければなりませんね。

 

🔵横断歩道で起こった事故なのだから自動車側の過失が大きい

🔴健常者が渡ることは想定していなかった横断歩道なので、歩行者側にも落ち度があるのでは

なんか理解不能な大そうな話になってきたよ⁉

法律系の人は理屈が多いからキライだ!

 

❷車椅子利用者を乗せてあげようという気持ちがこもった路線バス(九州地方にて)

車いすユーザーを乗せてあげる決意のこもった路線バス

<トド>路線バスの正面に車椅子マークが三か所も付けてあったのですね。

<アシカ>このバスは車椅子利用者を乗せてあげるのだという強いメッセージを感じました。ここまでしていただければ、どこへ行こうが、目的地で無かろうが、もう乗車する以外の選択肢はありません。
<トド>勝手に乗ってどこでも行ってください。

脊損ニュースでは(東北地方にて)と原稿を送り掲載しまいました。訂正の上お詫び申し上げます🙇                  こういう時は文字がやたら小さいぞ!

 

❸車椅子利用者の飛び出しに注意か? 意味が良くわからない道路標識   「設置に至った経緯・法令等根拠をお示しくだされ!」

車いすマーク(障害者のための国際シンボルマーク?)の道路標識

<トド>一般道路にこんな標識があつたのですか?車椅子ドライバー用駐車スペースでもなさそう。一般道だから障害者が優先して利用できる施設というわけでもなさそうですね。

<アシカ>近くに福祉施設があり、車椅子利用者が頻繁に通るものだから、こんな注意標識を取り付けていただいたのだと思います。私もこの一か所でしか見たことがありませんので、標識としてどこまで法的効力があるのでしょうか?

<トド>よく山間部にあるシカに注意や、熊に注意といった標識の一つかもしれませんね。

<アシカ>調べてみたら「動物の飛び出しに注意」という正式な道路標識が見つかりました。

「飛び出す動物に注意」という道路標識
(地域によって動物の絵に違いがあるかもしれません)

すると私たちは車いすユーザーは動物なみなの?  少なくとも植物ではないと考えられます

(理屈こきか!)

 

車いすユーザーは低いので自動車(特にバックするとき)からは死角に入ることがあります。私も自動車と接触した経験がありますので、注意しましょうね!

 

気合いを入れないと登りきらない駅のスロープ

(東海地方にて)

<アシカ>この写真は私が見つけたなかで、もっとも気合いを入れないと登れないと思われる駅のスロープ通路です。何回も折り返して緩やかにはつくられていそうなのですが、入口から高台のホームまでの距離がとにかく長い!

駅のホームに通じる車いす用スロープ通路

車いす用スロープ通路から駅ホームへの入り口

<トド>アシカさんは利用されたのですか?

<アシカ>私は足が竦んでしまって、動けなくなりそうで・・・

<トド>脊髄損傷の貴方がそんなことになるはず無いじゃないですか。おまけに残っていた足も近年切断してるじゃないですか!

<アシカ>手動車椅子でかつ単独でホームに着いたらそれだけで感動ものでしょうね。

<トド>でもそこまでしてでも、スロープ通路を設けて下さったことには感謝しないといけませんよ。

 

一般のスロープ通路を緩やかに設けてくださった駅もあります

 

 

線路横断型スロープ通路の工事が中止された

楽しみにしておりましたのに、取りやめとはご無体でございまする、なんとかご慈悲を!

なぜか工事が中止してしまった、駅のホームからの車いす用線路横断型スロープ通路

<アシカ>この駅は歴史上大きな合戦の舞台になったところにありで、歴史マニアの私は是非とも降りてみたいところでした。通過列車の車窓から線路横断型スロープ通路の設置工事が始まっていたと確信していたのですが、なぜか途中で工事が中止になってしまっています。

<トド>アシカさんのことだから期待が膨らんでいただけに残念でしょうね。

<アシカ>線路横断型スロープ通路は危険という認識や、鉄道会社の方針転換などで工事が中止されたのかも。私も最近この路線は使っていませんので、なんらかのバリアフリー化がなせれていれば良いのですが、今のところ改善されたとの情報は得ていません。

 

(解説)車いす用線路横断型スロープ通路

駅にエレベーターを設置することが難しかった時代に、車椅子の乗客をホームに運ぶために設けられた設備。ホームの端にスロープ通路をつくって線路を横断して改札口や直接一般道に出られる。業務用通路と誤解されていることが多いように感じますが、多くは地元車椅子ユーザーの団体などの陳情活動等により整備されつくられたものです(業務用のスロープ通路を基に造り直されたところもあります)。頻繁に列車が通過する都市部近郊の駅にも設けられていることがありました。

車いす用線路横断型スロープ通路



車いす対応座席があるのですが.一般乗客乗客が先に座って、スペースに荷物を置いてしまう電車。

車いす対応車両があるという電車 期待が大きかったのだが・・・

 

車いす対応スペースは座席に乗り移ることを前提として設計されているようでした

 

一般乗客の方が先に座ってスペースに荷物を置いたら  ハイおしまい。

 

電車内のレイアウト図(著者作成)

なんで、このような車いす対応車両をつくったの?

大きなトランクなどを持った一般乗客が荷物の横に置いて座れることを目的に「乗客に配慮した」便利なスペースなのじゃないのかなぁ。

 

 

理屈や法律じゃないんだョ。Г世間がどう見るか」で世の中は回っているんたょ。といつも諭されてる。

 

車椅子電車評論家・アシトド松井

 

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車いす鉄道旅行仲間の内輪話 「ポチなみ・荷物扱い?」 受傷により突然2級市民に 未だ戸惑う中途障害者(いつまでも健常者時代が忘れられない困ったお人じゃ!)

駅のエレベーターにこんなに利用者が殺到するなんて!設置運動時は予想できなかった

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車椅子電車評論家・アシトド松井

 

今回は車いす旅行仲間内で語られていたことをご紹介します。車いす利用者が施設を出て地域社会に住もうとした時代や、駅にエレベーターが設置され始めたころのお話に思いをはせて読んでいただければ幸いです。

 

🟩ポチの居場所

(駅の改札口内に設けられている四角の線で囲われているエリアを表す言葉)

駅員さんが渡し板設置の準備や降車駅への連絡のため、車いす乗客に「青い枠内でお待ちください」などと指示される場所を意味する、旅行仲間内の用語。「うろうろしないで、おとなしくここに座って(車いすユーザーだから当然座っている)待っていてね」というような場所を意味します。

 

車いす利用者待機スペース(通称 ポチの居場所)

ポチの居場所と呼ばれるエリア(京都府内の駅・改札口内にて)

 

当初は青いテープが貼られていたが何故か剝がされてしまったポチの居場所
兵庫県内の駅・改札口内にて)

 

ずいぶん前に車いす仲間から伺ったこのような話があります。

車いす利用者が喫茶店に入ろうとしたら、「車いすの方の入店はご遠慮いただいています」とお断りされたそうです。店の中をみるとご主人に連れられたワンちゃんがミルクを舐めさせてもらっている、私たちはお犬様が使えるお店に入ることが許されないの・・・。

 

そんな話をふと思い出して、僕たちのために駅構内に待合スペースが設けられているのは「ポチなみに権利が向上しているのではないか!」と有りがたく感じてしまいました

 

ところが、

車いす数台で行ったら枠内に入りきらないぞ、出たやつはアウトだ。  

駅員さんが来るまでトイレに行ったらだめなのかなぁ!  

この枠にいなければならない根拠・約款・旅客営業規則?を示せ 

 

文句言いの集まりか!

 

このようなポスターを見つけましたよ

車椅子ご利用のお客様にお願い

お願いと言いながら上から目線で指示してる~😭

被害妄想もここまでくるとお手上げじゃ!

 

🟥駅の「荷物用エレベーター保存活用論」

(少数意見だったようで 要望活動に発展することなく自然消滅)

1990年代中盤ごろから鉄道の駅に一般乗客用エレベーターの設置が各地で実現するようになるのですが、荷物用の物に比べると非常に狭い。当初設置されることの多かった11名乗りのエレベーターで標準タイプの車椅子が2台、乗客の安全のためにエル字の通り抜け型正方形(ホーム上で線路にむかって扉が開かないための配慮・下写真①参照)の物もつくられ車椅子は1台、リクライニング型車椅子は利用できないということも起こりました。当時は階段を担ぎ上げてもらわずに車椅子ユーザーがホームにたどり着けること自体が夢のような出来事で、エレベーターの広さが問題視されることは無かったように記憶しています。

 

🅰️エル字の通り抜け型正方形エレベーター

乗客の安全に配慮した動線のためですが、内部は非常に狭い

🅱️11人乗りの小型エレベーター順番待ちに混み合う駅のホーム

11人乗りの小さなエレベーターに大勢の利用者が殺到するターミナル駅

1990年代初めの車椅子障害者団体の駅へのエレベーター設置要望チラシには「エレベーターが設置されればベビーカーの利用者・お年寄り・大きな荷物を持つ人にも便利です」と記載するものもあり、けして車椅子利用者の利益だけを求めたものではなかったのですが、これほどエレベーターを必要とされる多様で大勢の方々が鉄道を利用されるようになるとは、当時は想像できませんでした(エレベーターを設置しても鉄道を利用する車椅子利用者がどれだけいるのか?という疑問の声すら投げかけられていました)。

 

車いす旅行仲間の話に戻します。 4~5名の車椅子ユーザーで鉄道旅行することが多かったので11名乗りのエレベーターでは全員が利用を終えるまでには時間はかかるし、一般の乗客も待たせてしまう。無理して2台乗ったら出られなくなったことも。そこで残っている「荷物用エレベーターを有効活用してもらえれば、広くつくられているので一度に移動できて便利」という話題になりました。

 

以前・主要駅に存在した 「荷物用エレベーター」は大勢で乗れました 接続する通路も広いものでした(輸送効率抜群じゃぁ!)。

JR草津駅の荷物用エレベーターの扉は広くて車椅子乗客が一度に何人も乗れました
(通路はそのまま利用して
一般乗客用の小さなエレベーターに交換され撤去さています)

高岡駅の荷物用エレベーター通路は広くて大勢で通行できました
(すでに撤去されています)

 

「荷物用エレベーターは大勢の車いすで利用するとき便利だ」という話を他の車椅子利用仲間にしていたら、「私たちは荷物扱いなの?」という疑問の声があり、うかつにも「社会のお荷物という意味では正しいかも?」と思ってしまいました。

 

このような反対意見も根強くあり、駅の「荷物用エレベーター保存活用論」は、いつしか忘れ去られることとなりました。

 

 

ポチなみとか荷物あつかいとか、歩けなくなり急に社会における立場が変わってしまって、未だに戸惑っているベテラン中途障害者

普段はみんな親切ですけど利害が対立すると容赦なくハンディキャップを突かれることがありますよ!お覚悟めされょ

車椅子電車評論家 アシトド松井

 

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障害者問題の当事者に突然なることがありますよ 

(私も中途障害者で30歳前まで車いす生活とは無縁でした)

 

🟪交通・労災事故 犯罪被害 病気 天災 戦災 家族の介護 車いすの恋人と結婚 医療的ケア児の親になることも など

 

🟩そして一般市民(臣民・庶民)の方、さらに障害者が人権を得るのは大変だった。

(参考として)

🔴権利の章典アメリカ独立戦争フランス革命

🔵ヒルコ神話の多様な解釈

🟢母よ!殺すな にえがかれた時代

とういうような話をさせていただいたら、次のような感想をいただきました。

 

今回の人権学習で自分が思っていた以上に障がい者として差別されている人が歴史の中でもたくさんいることを知りました。車いす生活は、誰にでもなる可能性があり私たちも無縁ではないということをしっかりこころに止めおきたい。