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車椅子電車評論家・アシトド松井
2023年初夏 付き添い1名の方と途中の阪急・阪大前石橋駅構内で落ち合うこととして、久しぶりの滝めぐりをすることにしました。
アシトドシリーズは車いす利用者が電車や路線バスを使っての旅行情報サイトなのですが.今回は自動車で行かれる場合の案内板を見つけましたので、文中でご紹介いたしますね。お見逃しの無きように。
この車椅子旅行記は2023年の状況に基づいています。
JR大阪駅で電車を降ります。駅の御堂筋口から出ると阪急側になります。
JR大阪・御堂筋口から阪急方向へ
横断歩道を渡って阪急百貨店下のアーケード街を阪急・大阪梅田駅に向かいます。
当時はあいにく雨でした。阪急・大阪梅田駅は神戸(新開地)や宝塚・京都河原町など各地に向う列車が集まる、関西有数のターミナル駅です。
阪急・大阪梅田駅
阪急電車の路線図をお借りして本日の行程をご案内しますね。
黄色のロが利用する駅を表しており、下から
大阪梅田駅⇒阪大前石橋駅(乗り換えで利用)⇒箕面駅と北上して行きます。
阪急電車は1990年代始めには、独自に駅にエレベーターを設置してくださり、バリアフリー化をけん引して下さった鉄道会社だと思っていますが、段差解消はなされておらず、車椅子での乗降には渡し板が欠かせません。
阪急・大阪梅田駅では改札口の両端にある、案内所を通るとすぐに渡し板を持った駅員さんが,電車に案内して下さいました。
阪急電車・大阪梅田駅についとは、このブログの最後の方でもう少し詳しくご紹介いたします。
付き添いの方との待ち合わせ阪大前石橋駅をめざして、宝塚行き急行電車が大阪を離れます。
淀川を渡ります。関西地域以外にお住まいの方には分かりにくいと思いますが、東海道・山陽道から大阪の街に入るには、淀川を渡らなければなりません。新幹線は淀川の対岸に「新大阪駅」を設けて、山陽道に急ぐことを優先させたため、大阪の街が淀川の対岸・北部地域へと広がることになります。
阪急・阪大前石橋駅に到着しました
渡し板を設置していただき下車、エレベーターで反対側ホームに接続している箕面線ホームに移り、付き添いをお願いした方と合流しました。
箕面線・降車用ホームに車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。赤い□の矢印の所です。
付き添いがいたので、渡し板をお願いせずに電車に乗ろうとしたものの、車椅子の扱いに慣れておらず、ホームと車両の隙間に前輪(キャスター)を落として抜けなくなってしまいます。
周囲に居合わせた乗客の皆さんが手伝って下され、どうにか電車を引き上げていただき、無事に電車に乗り込めました。
阪急・箕面駅につきましたけとやっぱり車椅子の降車介助が上手くいかないよ~
幼いころから、私が旅行に連れて行っている(先方は、車いすの介助をするため、同行してあげたのだと思っているらしい)割には本日の付き添い者は「車椅子の扱いが、ヘタ!」。
箕面駅でも車両とホームにキャスター(前輪)を落としてしまい。乗り合わせた外国人観光客の方に再度引き上げていただくことに。
箕面駅の赤い□と矢印の所に、車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありましたが、改札口に入ってすぐの場所にあり、わかりやすいため、一般の方の利用も多いようです。
昼食の時間になりましたので、駅周辺の商店街で車イスで入れるお店さがし。
カフェ・レストランを見つけてイタリアンにしました。
箕面川沿いに、大滝をめざす道を「滝道」というそうです。道端は一気に狭くなります。
滝道を上り始める前に地元観光地図をお借りして箕面大滝までのルートを
滝道を上って行きます
自動車で来られないかと考えている車いす利用仲間の方には、参考になるかも知れない案内表示板が
あとは各自で交渉してみてくださいね。
昆虫館の横を通り過ぎます
大滝へ急いだので昆虫館には入らず通りすぎましたので、中の様子は不明です。
修行の古場休憩所には車椅子・オストメイト対応フル規格トイレが
付き添いの方(ほとんどカメラマンとしての仕事しかしていないョ)にオストメイトトイレの使い方を説明するものの、関心は無いみたい。内部障害者は周囲の理解を得るのが難しいですね。
さらに滝道を進みます
多目的トイレを見つけたので内部をチェック
こんなことばかりしているのでなかなか目的地にたどり着かないのが私の旅のいつものパターン
箕面大滝が見えてきました
後ほど説明いたしますが、黄色の矢印の建物に車椅子・オストメイト対応フル規格トイレが設けれていました。
車椅子で箕面大滝に到着
以前訪れたときには滝の前のベンチはもちろん、滝つぼの前にも大勢の観光客が座っておられました。
前回訪れた時には大勢の観光客の方が座っておられ、近づけなかった滝つぼも良く見えました。
箕面大滝の前の赤い橋(滝見橋)をわたります。
ここでも車椅子・オストメイト対応フル規格トイレを発見
黄色い☐写真の下の箕面大滝が少し写っています。大滝の一番近くにある、多目的トイレです。
阪急・箕面駅にもどるため再度、滝見橋を渡って箕面川沿いに下って行きます。
帰り道に渓流側に下った所に珈琲館を見つけたので、ひと息入れることに
傘とカッパの濡れたままの車いすユーザーに機嫌よく席をつくって下さいました。
この珈琲館への坂道が付き添い者が唯一「車椅子の介助者」として機能した所。でも車椅子の滝めぐりの良い写真をいっばい撮影してくれました。自撮りだと「上半身のみで、車椅子の姿全体」が写らなかったりして、車いす旅行記の写真としては、イマイチのものになりますので。
大滝に向かうときには見落としていた、多目的トイレを見つけました。
阪急・箕面駅前にもどってきました。
バスターミナルに、コミュニティーバスとして運行されている小型ノンステップバス・ポンチョと阪急のワンステップ・スロープ付きバスが止まっていました。
滝道への入口、バスターミナル近くに車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがありました。
滝道の入口から箕面大滝まで、数多くの車椅子・オストメイト対応フル規格トイレを確認することができました。脊髄損傷で人工肛門・車椅子生活でオストメイトをやってる私は.とっても嬉しいぞ! 好きでやってるわけじゃないけど・・
阪急電車・箕面駅から阪大前石橋駅経由、大阪梅田駅にもどります
付き添い者の介助力を過信して渡し板の設置を依頼せず、電車の乗降にことごとく失敗したのて“、きっちり駅員さんに介助を依頼しました。
哺乳類だから、失敗に学ぶ「学習効果」があるんだぞぉ!
そんなこと大声で自慢することか!
乗り換え各駅で渡し板設置サービスをうけるようす。
阪急・大阪梅田駅につきました
付き添いをお願いした方とは、ここでお別れです。介助者としては活躍されなかったけど、おかげで良い写真が撮れました。
ここからは阪急電車の巨大ターミナルを車いすユーザーとオストメイトの視点からご案内したいと思います。
阪急ターミナルビルのエレベーターをつかえば高層階への移動が可能です。図では2FからJR大阪駅への移動ができそうですが、過去に行ったことがあるのですが、道がわからなくなり迷ってしまいました。
3階の東西の長くて多い改札口の両端に「ごあんないカウンター」があり、係員さんに申しでると渡し板を持って列車の乗り場に案内していただけます。
阪急・大阪梅田駅ホーム階・西ごあんないカウンター近くにある
バリアフリートイレ
上写真右側の「トイレ案内図」赤い☐は車いす対応、青い☐はオストメイト対応トイレを表しています。混んでいて私の車いすの大きさでは動きが取れなくなったので実際の形状・広さなどは確認できませんでした。
私はこのブログを書いている時点で「バリアフリートイレ」は他に開業したばかりの「JR大阪駅地下ホーム」と「JR京橋駅」の2ヶ所しか体験していません。従来の「多目的トイレ」だと車いすユーザー・オストメイト・子供連れの利用者・おむつ交換などや(着替え・その他の営み)の多様な立場の方が集中するため、機能分散を図る目的で「バリアフリートイレ」という考え方が出てきたのだそうです。
ホーム階から地上に降りるには2つのエレベーターがあります
地上階の阪急・大阪駅入り口のエスカレーター横に降りてきました。JRの鉄道の下を抜けるための長い歩道(動く歩道・平らなエスカレーターが設置されている所もあります)を通つて阪急百貨店沿いに巨大アーケードを進みます。天井に行き先案内表示が出ていますので、それに従って移動してください。
現在は改装されて様子が変わっていますが、私の記憶が正しければ、ここは1989年アメリカ映画「ブラックレイン」で警察と反社組織構成員が死闘を演じた場所で、大阪の治安の悪さを全世界に知らしめました?
以前のブログにも同じことをかいておったぞ!
JR大阪駅へ、横断歩道を渡り御堂筋口にむかいます
車いすで傘をさしての移動は、傘の柄の高さが子供の顔の顔に当たる可能性があるので気を遣うのですが、こんかいはそのような心配もなく旅を終えることができました。
今回も長い車椅子・オストメイト旅行記になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
普段の箕面の滝はこんな感じかも
今回は雨の平日ということで、ゆっくり箕面の滝を訪れることが出来たのですが、大阪から近い観光地ですので普段の滝道はすごく混み合いますよ。
箕面川で川遊びをする方や、滝つぼ前に座り込む人も大勢。私は紅葉の季節にも訪れたことがあるのですが、人混みはこれ以上。自動車の利用をお考えの車いす仲間の方は時期的な配慮も必要かもしれませんね。
車いすでこのような滝めぐりをしましたが
あんまりまわれていないよ~
近畿周辺の滝(小さな滝も多い)や養老の滝なども行ってみたのですが、途中から階段になったり、急勾配で転倒の危険が出てきたりして、なかなかたどり着けません。
車いすで公共交通機関のみを利用しての滝めぐりはなかなか困難と感じている
車椅子電車評論家・アシトド松井
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