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車椅子電車評論家・アシトド松井(オストメイト兼任障害者)
車いす利用者のための新幹線関係のブログを一覧表にしました、こちらからもご覧板ただければ幸いです
車いすスペースが4席ある北陸新幹線E7系車両に乗車する機会があり、今回は車いすユーザーそしてオストメイトの二つの視点から、ご紹介したいと思います。
この体験談は2023年の乗車時点の状況に基づいています。
最初に車内の案内図を使ってE7系の様子を説明したいと、思います。
車いす席と対応トイレそして.オストメイト対応トイレが11号車(グリーン席)と8号車(一般の指定席)の車両2ヶ所に設けられているようです。グリーン車は利用していませんので情況は不明です。
この案内図で注目すべきところは、一般のトイレにベビーシートが設けられているような、表示が何ヶ所もみうけられること。もし7号車の多目的トイレ横で確信したような、オムツ交換台を完備したものであるなら、多目的トイレへの幼児・子供さんを連れた方の利用が分散され「バリアフリートイレ」の理想に近づいたのかもしれませんね。
JR金沢駅での北陸新幹線E7系「かかやき」へ渡し板たを設置してもらっての乗車のようす
帰宅後写真を整理して、判断したのですが、今回の旅行者は2人とも車いす利用者で、高い位置から車いすスペース全体の写真を撮影することが出未ませんでしたので、事前に送ってもらった写真を転載・ご紹介させていただきますね。
車いすスペース
私を旅行に連れて行ってくれる介助者の方は、このような車椅子スペースを「車いす広場」と呼びます。
通常5席ある座席には「A」「B」「C」通路をはさんで「D」「E」という記号が表示してあります。
車いすスペースがある列の座席は、窓側の「A」そして車いすスペースから乗り移ることが可能な「B」、通路をはさんで全く座席のないスペースは「E」と表示してありました。
車いすスペースから座席に乗り移り長距離移動を楽しむ
アームレストが上げられ.乗り移り易い構造でした。私も固定座席に座ってゆったりと、新幹線の旅を楽しみたかったのですが、近年片足を切断してからバランスが悪くなり。もう片方の足も湾曲してしまい「つえ」としての役割が果たせなくなってしまいました。
北陸新幹線に乗るため、在来線の特急Гサンダーバード」で金沢まで北上したのですが、座席に乗り移ろうとして、動けなくなくなり、乗降時二度にわたって乗り合わせた乗客の方お二人のカをお借りするこになりました。座席に乗り移れればずいぶん楽な鉄道旅行が出来ることを,思いおこさせてもらうと同時に、私は「車いす対応座席への乗り移り」は出来ず、車いすのままで「車いすスペース(フリースペースを含む)」を利用するレベルまで障害が悪化したのだと思い知らされる旅のスタートとなりました。
座席のないフリースペース「E」については予約する必要があるのかなど、さまざまな疑問が出てくると思いますので、調べてみました。
横に座席の無い車椅子スペース(Eというエリア)の壁に表示されていた、案内文をそのままご紹介いたします。
♿車椅子スペース
⚫上記のマークのある場所は、車椅子をご使用のお客さまのためのスペースです。
⚫ご利用には事前の予約が必要です。(自由席は除く)
⚫スペース内での立ち止まりや、手回り品を置くことは、ご遠慮ください。
⚫ご利用を希望される際は、乗務員にお知らせください。
今回は車いすスペースの横の「B」席の指定券を購入しての乗車でしたが、他に利害関係の対立(たいそうな話し)する方がおられるわけでもなく、「E」エリア側からの車窓風景も楽しめました。
Е7系の多目的トイレをご紹介します。
「多目的トイレ」にかわって「バリアフリートイレ」という考え方がてできて、①の車椅子・オストメイト対応フル規格トイレの横に、②チャイルドシートとオムツ交換台を備えた洋式トイレが設けられており、狭いという問題があるものの、お子様連れの乗客が車椅子・オストメイト対応トイレに集中することを避けるように、工夫されたのではと感じました。
車椅子・オストメイト対応フル規格トイレに車いすで入った状況
通路を曲線にしてトイレを広げていただいてはいるのですが、反対側にもトイレが設けられているため、通路幅いっぱいにトイレを広げられたN700系に比べれば狭く感じられました。私のレベルだと問題はないのですが、大型の電動車いすユーザーや、介護者が必要なベッド式車いす利用者がどのような利用体験をされているのか、伺ってみたいところです。
オストメイト対応トイレについて
スイッチの表示がわかり易く、深く造られているため、立つことができずパウチ(袋)内の汚物を確認出来ない私にも安心して使えました。
N700系は最後に圧力をかけて水を吸いこむ仕組みで、私はパウチ(袋)の先端を吸い込まれ抜けなくなった体験がありますので.E7系の水洗式の便器はありがたく感じました。
お前がどんくさいだけじゃ~
新幹線の新型車両のオストメイト対応トイレ体験の旅を続け、E5系「はやぶさ」E6系「スーパーこまち」の簡易対応トイレに期待を裏切られてきた私にとっては、満足のできるオストメイト対応特急車両でした。
車椅子・オストメイト対応フル規格トイレの通路反対側にあったトイレ
このような、ベビーシート・オムツ交換を備えたトイレが多くの車両にあるのなら、多目的トイレへの利用者の集中が避けられるかもしれませんね。
ワシは広い所でオムツ交換しなけりゃいゃじゃ!
多目的室のようす
「車内のご案内」という表示によると
多目的室はお体の不自由なお客さま、体調のすぐれないお客さま
授乳をされるお客さまなどがご利用いただけます。
ご希望の際には、車掌までお申し出ください。他のお客さまの在室状況により、
ご利用いただけない場合もございます。
とのことでした。
前日に、私たち以外にもう一人、車いすユーザーが乗車され、多目的を利用されていたようでしたので、確かめてみました。
空き室だった個室内部とべットになるようすの撮影に協力いただいた、乗務員さんに伺ったところ「個室」を予約して使用することは可能だということでした。前日の個室に入られていた車いすユーザーの方は予約されていたのかもしせませんね。
「E」のエリアと同様に個室を予約しておりませんので詳細は不明です、ご希望の方は独自で窓口などにお問い合わせをお願いしますね。
参考写真
N700系以降(N700A N700S)の東海道山陽新幹線多目的トイレ
今回御紹介したE7系にくらべ多目的トイレを通路にめいっぱい広げて造られていることが、小さな写真ですけどお分かりいただけるでしょうか。N700系の車内案内図によると11号車の多目的トイレ以外に障害者に配慮したトイレやベビーシートなどの表示のあるトイレも見つけられませんでした。
この体験談は2023年の乗車時点の状況に基づいています。
授乳のために訪ねてきたお母さんに乗り移り外に出て個室を譲ってあげる、心優しき車いすトラベラー
何年も前のことをいつまでも自慢するな!(詳しくはHP埼玉・川越の記事をみてね)
車椅子電車評論家・アシトド松井