☞アシトドのブログのメニュー画面 へ
車椅子電車評論家・アシトド松井
当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。今回は「車いす旅行をして見つけた珍しいと思ったり、スゴイと感動したものをご紹介いたします。アシカさんとトドさんの対談形式でお楽しみください。
このブログは「脊損二ュース」2023年3月号に掲載していただいた記事を加筆修正したものです。
車いす旅行をして見つけた珍しい(スゴイ)もの
❶身体障害者の方などの横断歩道(東北地方にて)
<トド>障害者のためにわざわざ特別な横断歩道をつくったのですか?
<アシカ>どうもそうではないようですよ。同じ場所に地下通路をつくられて、歩行者をそちらに誘導しようとしたところ、車椅子などの歩行弱者が道路を渡れなくなって、急きょこのような横断歩道がつくられたのではないかと推測しています。ポールの上の方に「危険 地下入口駐車禁止」と張り紙がなされていますので、地下に通路があるのでしょう。
<トド>でも健常者の人もどんどん渡っていますよ。
<アシカ>義足の方かもしれません、外見だけで決めつけてはいけませんよ!
<トド>彼方のようにオストメイトなどの内部障害者は渡ってはいけないのかなぁ?
<アシカ>そのあたりの判断は「身体障害者の方などの横断歩道」で不幸にして交通事故等起こった場合の判例の積み重ねをまたなければなりませんね。
🔵横断歩道で起こった事故なのだから自動車側の過失が大きい
🔴健常者が渡ることは想定していなかった横断歩道なので、歩行者側にも落ち度があるのでは
なんか理解不能な大そうな話になってきたよ⁉
法律系の人は理屈が多いからキライだ!
❷車椅子利用者を乗せてあげようという気持ちがこもった路線バス(九州地方にて)
<トド>路線バスの正面に車椅子マークが三か所も付けてあったのですね。
<アシカ>このバスは車椅子利用者を乗せてあげるのだという強いメッセージを感じました。ここまでしていただければ、どこへ行こうが、目的地で無かろうが、もう乗車する以外の選択肢はありません。
<トド>勝手に乗ってどこでも行ってください。
脊損ニュースでは(東北地方にて)と原稿を送り掲載しまいました。訂正の上お詫び申し上げます🙇 こういう時は文字がやたら小さいぞ!
❸車椅子利用者の飛び出しに注意か? 意味が良くわからない道路標識 「設置に至った経緯・法令等根拠をお示しくだされ!」
<トド>一般道路にこんな標識があつたのですか?車椅子ドライバー用駐車スペースでもなさそう。一般道だから障害者が優先して利用できる施設というわけでもなさそうですね。
<アシカ>近くに福祉施設があり、車椅子利用者が頻繁に通るものだから、こんな注意標識を取り付けていただいたのだと思います。私もこの一か所でしか見たことがありませんので、標識としてどこまで法的効力があるのでしょうか?
<トド>よく山間部にあるシカに注意や、熊に注意といった標識の一つかもしれませんね。
<アシカ>調べてみたら「動物の飛び出しに注意」という正式な道路標識が見つかりました。
すると私たちは車いすユーザーは動物なみなの? 少なくとも植物ではないと考えられます
(理屈こきか!)
車いすユーザーは低いので自動車(特にバックするとき)からは死角に入ることがあります。私も自動車と接触した経験がありますので、注意しましょうね!
❹気合いを入れないと登りきらない駅のスロープ
(東海地方にて)
<アシカ>この写真は私が見つけたなかで、もっとも気合いを入れないと登れないと思われる駅のスロープ通路です。何回も折り返して緩やかにはつくられていそうなのですが、入口から高台のホームまでの距離がとにかく長い!
<トド>アシカさんは利用されたのですか?
<アシカ>私は足が竦んでしまって、動けなくなりそうで・・・
<トド>脊髄損傷の貴方がそんなことになるはず無いじゃないですか。おまけに残っていた足も近年切断してるじゃないですか!
<アシカ>手動車椅子でかつ単独でホームに着いたらそれだけで感動ものでしょうね。
<トド>でもそこまでしてでも、スロープ通路を設けて下さったことには感謝しないといけませんよ。
❺線路横断型スロープ通路の工事が中止された
楽しみにしておりましたのに、取りやめとはご無体でございまする、なんとかご慈悲を!
<アシカ>この駅は歴史上大きな合戦の舞台になったところにありで、歴史マニアの私は是非とも降りてみたいところでした。通過列車の車窓から線路横断型スロープ通路の設置工事が始まっていたと確信していたのですが、なぜか途中で工事が中止になってしまっています。
<トド>アシカさんのことだから期待が膨らんでいただけに残念でしょうね。
<アシカ>線路横断型スロープ通路は危険という認識や、鉄道会社の方針転換などで工事が中止されたのかも。私も最近この路線は使っていませんので、なんらかのバリアフリー化がなせれていれば良いのですが、今のところ改善されたとの情報は得ていません。
(解説)車いす用線路横断型スロープ通路
駅にエレベーターを設置することが難しかった時代に、車椅子の乗客をホームに運ぶために設けられた設備。ホームの端にスロープ通路をつくって線路を横断して改札口や直接一般道に出られる。業務用通路と誤解されていることが多いように感じますが、多くは地元車椅子ユーザーの団体などの陳情活動等により整備されつくられたものです(業務用のスロープ通路を基に造り直されたところもあります)。頻繁に列車が通過する都市部近郊の駅にも設けられていることがありました。
❻車いす対応座席があるのですが.一般乗客乗客が先に座って、スペースに荷物を置いてしまう電車。
なんで、このような車いす対応車両をつくったの?
大きなトランクなどを持った一般乗客が荷物の横に置いて座れることを目的に「乗客に配慮した」便利なスペースなのじゃないのかなぁ。
理屈や法律じゃないんだョ。Г世間がどう見るか」で世の中は回っているんたょ。といつも諭されてる。
車椅子電車評論家・アシトド松井
☞アシトドのブログのメニュー画面 へ