車椅子電車評論家・アシトド松井
出かけていると「子ども用車いす」利用者と出会うことが多くなってきました。私が車椅子で外出し始めた1990年代、福祉センターや障害者団体の催し物以外で偶然に車椅子ユーザーと出会うことはまずありませんでしたので、隔世の感があります。
そこで「子ども用車いす」利用者にご覧いただこうと「車いす観覧車利用図鑑」を作ろうと試みたのですが、2003年から今年まで長年にわたる、そして訪れた観覧車の数からすれば少ない体験レポートになってしまいました。
観覧車とめぐり合ったらできるだけ窓口で「車いすで乗せてもらえませんか」とお願いするのですが、なかなか観覧車に乗れるのかどうかは現地に行ってみないとわかりませんでした。私の体験したケースをこのブログの最後にご紹介していますね。
(ご注意)著者が利用体験した時点での状況でご紹介しています
(最新の情報ではありません)
❶ビッグ・オー(東京都)
2003年(平成15年)の利用体験談
電動車椅子利用者と介助者1名そして簡易電動利用者が別々のゴンドラを利用、車椅子利用者単独利用が認められていました。
東京後楽園にある巨大観覧車、扉 が広いゴンドラが2台ありスロー プ板を渡してもらい車椅子の乗車 が可能。観覧車まではエレベーターでアクセス。この観覧車の特徴 は中心部分が空洞でアルファベッ トのOの形に造られていること。 真ん中をジェットーコースターが 突き抜けており悲鳴が聞こえて、 なかなか恐い!まじかに東京ドー ムを中心とした夜景が楽しめまし た。
観覧車の中心部分は空洞で、 まさにビック・オー
❷コスモクロック21(横浜市)
2010年(平成22年)の利用体験談
手動車椅子利用者と簡易電動利用者が同じゴンドラを利用、車椅子利用者単独利用が認められていました。
よこはまコスモワールドにある、大観覧車・コスモクロックの一台のゴンドラが車椅子対応の扉が広いものになっていて乗せてもらうことができました。たそがれ時のビルの谷間から富士山を望むことができました。
観覧車に車いすで乗降する間は運転を停止してもらえます。
遊園地などに行って観覧車とめぐり合ったらできるだけ窓口に行って「車いすで乗せてもらえませんか」とお願いしょうとするのですが、下記のようなパターンになります。
①ゴンドラまで長い階段があり、当方が危険なので言い出せずあきらめることも
②窓口の方が気が付いてスタッフをあつめて担ぎ上げようとしていただけるのですが、危険だと感じたので当方からお断りすることも
③窓口で車いすの幅をはかってもらったら、ゴンドラの扉に入らないことが判明して利用できなかったことも
④車椅子で利用できるように施設的には配慮された観覧車なのに、介助者の同乗を求められ車椅子利用者単独ではお断りされてしまうことも
⑤車椅子利用者が単独で利用できる(ゴンドラに渡し板を設置していただけたり・床をスロープ状に上げていただけたり・ゴンドラの入り口の段差が無く単独で乗り込めたり)ことも
この後「東海地方」で2か所、「近畿地方」で3か所、「四国地方で」1か所の車いすで利用できた観覧車をご紹介するブログを作成予定です。
車椅子電車評論家・アシトド松井
④の場合は単独の車椅子利用者を一律に利用お断りにするのではなく個別の障害者の状態に合わせた合理的配慮をお願いしますよ。
せっかく来たのに観覧車に乗れないのならトイレでないてやる!
ミーン ミ~ン ミーン ミ~ン (蝉しぐれ)
そういうことを書くから真面目に取り上げてもらえないのよ☹️