アシカなくてもトドまらず

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車椅子で行く長野県 第3話・善光寺に参拝しました 仁王門までの坂道・本堂へのスロープ・雨の中の路線バス乗車でたくさんの人に助けてもらえました

善光寺本堂と車椅子での参拝を助けて下さった皆様

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車椅子電車評論家・アシトド松井

 

2023年初夏、車いす利用者2名(手動と簡易電動)で長野県・湯田中温泉へ、そして善光寺(長野市)に参拝にでかけます。

前回はアルピコ交通(Highland Shuttle)さんの路線バス2台に分散乗車させてもらい善光寺大門のバス停まで送ってもらいまい、昼食に入ったお蕎麦屋さんのご厚意で仁王門まで車椅子を押し上げていただいたところまでお話しました。

いよいよ車椅子を押されて善光寺参りが始まります。

牛に引かれて善光寺参りじゃないの?

 

この車いす旅行記は2023年の状況に基づいています。

 

善光寺・仁王門につきました、商店が並ぶ参道とおって本堂に行きます

仁王門まで坂道を押し上げてくださいました

仁王門をよく見てみると

仁王門の左右の像は迫力満点

 

参道の両側には商店が軒を連ねます

 

途中でお土産(訪問看護師さんによると唐辛子が有名らしい)を買い求めます

 

山門にむかって車椅子を進めます

石畳が整備されていて車イスでの移動がスムーズに出来ました。

 

お寺の案内図で位置を確認

私は以前、リフト付きの観光バスで訪れたことがあるのですが、本堂のすぐ横が駐車場になっていたみたいで、ツアーだったこともあり門前町を楽しむことはできませんでしたね。多目的トイレもいくつもあるようです。

 

山門手前の右側に多様なトイレ(バリアフリートイレなの?)がありました

車椅子・オストメイト対応フル規格トイレも確認できました。子ども用のトイレもありました。

 

善光寺周辺の多目的トイレの案内図

 

山門には階段があるので車いすユーザーはトイレ横の道路に迂回します

善光寺・本堂につきました。

善光寺・本堂の正面にたどり着きました

本堂正面に向かって右側にスロープ通路が設けられています

善光寺・本堂に近づきすぎるとお堂に沿った細い通路になりますが、はやめに右に曲がれば大きな通路からアクセスできます。

 

手動車イスだと上りは厳しそうだね

 

多くの寺院がそうですが、お堂に入る直前のスロープが最も急勾配

手動車いすユーザーの方は「本堂の中には入らない」と言い出したけど

ベビーカーを押して参拝に来られていたお母さんにお願いしたところ押し上げてくださいました。

 

本堂にはびんずる尊者がおられました

びんずる尊者はお釈迦様のお弟子さんで、像をふれるとご利益があるそうです。私どもが参拝する数ヶ月前に、盗難にあわれてしばらく行方不明に。訪れた時にはガードマンさんに守られていました。

でも像に触れることは出来、ご利益を分けていただきました。

 

本堂へのスロープ通路と近くにあった車いす対応トイレ

❸本堂をあとに参道を下ってゆきます

仁王門を通り過ぎ参道を下ります 段差解消がなされています

お世話になったお蕎麦屋さんに「無事に帰って来たよ」報告

先ほど仁王門まで車いすを押して下さったお蕎麦屋に「参拝が無事にすみました」とご挨拶に。予約しているバスの発車時刻までには、まだ早いのでお茶をいただいて、休憩することにしました。

 

少し早めにお店を出て、道路の反対側の「長野駅行き」のバス停に到着、一台早い路線バスの運転手さんが「乗って行きますか?」と声をかけていただいたのに、なぜか「次のバスに乗る連絡を入れていますので」と分散乗車も考えずに見送ってしまったのですが・・・。

❹バス停でとつぜん豪雨に見舞われてしましました

予約しているバスがくる僅かな時間に突然強い雨が降りだしました。急いでカッパをきましたが、車いすユーザーは着替えは苦手、濡れてしまいました。先ほどのお蕎麦屋さんが心配して傘をさしかけに来て下さいました。

 

予約していた路線バスがきました。ところが、

渡し板(スロープ板)が短く歩道に届かす、幅寄せが必要に

切り返してバックして、歩道に幅寄せをしてもらうのですが、後続車両に気をつけての慎重な運転が求められます。

 

渡し板(スロープ板)がバスが歩道に届く位置にバスを誘導して下さいました。車椅子での乗車準備が整いました。

雨の中の作業ご迷惑をおかけします

私は幼いころ、路線バスには車掌さんが乗務しておられ切符の販売、バスの誘導などの業務をされていたのを覚えています。そのころと比べるまでもなく、また車いす利用者の乗降という業務も加わり、バス運転手さんの仕事は過酷になっているように感じています。

 

傘を置いて自分が濡れるのに、車いすを押し上げて下さいました

バスは遅れてしまったものの、無事に発車。降りしきる雨の中「長野駅」に向かいます。

 

バスの車窓から八十二銀行(長野の地方銀行)が見えました

地方銀行を見つけるとその地域に来たという実感が湧くんだね、観光地に行かずに安上がり?

 

長野駅に戻ってきました 雨がひどく降っていますね

 

車いす乗客2人を降ろすため運転手さんは大忙し

長野駅は始発ではないので次の発車時間に遅れが出るかもしれません、また時間が押しているのに、私たちが雨に濡れないように早く屋根のある場所に運んでくださったのかもしれません。お礼を伝える暇もなくバスは発車しました。

 

車椅子で乗っている立場で言うのもなんですが、バスの運転手さんの業務が増えているように感じています。

❺JR長野駅から北陸新幹線に乗車します

JR長野駅の自由通路に戻ってきました

 

北陸新幹線金沢駅にむかいます

金沢までの北陸新幹線は事前に調べておいたとおり車いすスペースが4席あるE7系車両でした。

車いすスペースが4席あるE7系車両

毎回おなじ写真でのご紹介ですみません。E7系車両内部の詳細につきましたは、下記のブログでご紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

☞車いすスペースが4席あるE7系新幹線

 

飯山駅に停車です

 

車窓から日本海が見えてきました

 

北陸の山並み

 

❻JR金沢駅に到着しました

金沢駅で新幹線から在来線にのりかえます

 

JR金沢駅・在来線ホームと特急サンダーバードへの乗車のようす

JR金沢駅のエレベーターはすごく混んでましたよ、荷物用エレベーターの頃はがらすきだったのに・・・ そんなもの探し出して鉄道旅行を試みるのは車いす外出マニアだけだょ!一般的な車椅子利用者は自動車に乗って出かけるますょ。

 

特急サンダーバード 車いす対応座席

前日、座席への乗り移りが困難な身体状況になっていると悟った私は、車いすに座ったままデッキに出ました。車いす対応座席は乗り移って車椅子を折りたたむことを前提につくられているようで、車椅子スペースと呼べるものでは無く、そのまま居ることは車内通行の妨げになってしまいます。

 

車窓からびわ湖が見えてきました

琵琶湖をすぎればまもなく、旅の終着駅「京都」に到着します。

 

3回にわけて長野県・湯田中温泉善光寺への車いす旅行を画面上ではございますが、ご一緒いただきありがとうございました。

 

この車いす旅行記は2023年の状況に基づいています。

 

旅のあとJRから発表があり、2024年春の北陸新幹線敦賀駅までの延伸」後は特急サンダーバードは「敦賀駅」までの運転となり、北陸新幹線に乗り継ぐことになるようです。

 

びんずる尊者の像の足をなでて切断した足が生えてくると信じている

科学的根拠をしめすべきだ!?

車椅子電車評論家・アシトド松井

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