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車いす城郭評論家・アシトド松井
2024年、桜の季節に彦根城を訪れました。大勢の観光客が来られているので、車椅子ではあまり動けないのではと心配していたのですが、自動車の交通規制がなされており,車道を通って、彦根城周辺をめぐることが出来ました。今回は彦根城内の大名庭園「玄宮園」に画面上ではございますがご一緒いただければ幸いです。
この記事は2024年の状況に基づいています。
最初に現地案内図をおかりして、玄宮園の東西の入口と東口近くの車いす対応トイレの位置を確認していただければ。赤い▢がトイレの位置です。
❶玄宮園東口側がら入ってみます。
砂利と門の敷居に車いすの車輪が阻まれて、なかなか超えることが出来ません。
見かねた観光客の方が手助けして下され、砂利道で進みにくい手動車椅子を玄宮園の行ける所まで押してくださいました。私は簡易電動車椅子を利用していたので多少の砂利道の移動は可能です。
ここからは道が細くなるので危険と感じて東門へ戻りました。
❷いったん玄宮園を出て西口側がら再度入園します
舗装された堀沿いの道から玄宮園西口までは砂利が続くのですが、手動車椅子利用の方は「砂利道は大変なのでイヤイヤモード」に入ってしまわれ、園内に入らずお待ちいただくことに。東口側より深いと感じられた砂利を簡易電動車椅子で進みます。
私は和歌山の日本庭園で介助者がいても危険という理由で入場を断られた経験がありますので。玄宮園西口の窓口でやや構えて尋ねてみると「車いすで入れますよ」というあっされした回答が。「介助者おられますか?」などとも聞かれなかったので、そのまま単独で簡易電動車椅子を操作してして園内に入りました。
❸玄宮園西口側がら入ります
西口を入ってすぐに少し急な砂利の坂道がありました。簡易電動車椅子でもわずかに車輪が流れるレベルでしたので、介助用の車椅子を押して玄宮園へという方には随分体力と気を使わなければならない所ですね。
次は池の方に傾斜がある砂利道がありました。こちらも慎重に通り抜けました。
すぐに池越しに彦根城天守閣がのぞめる場所にたどり着きます。ここが健常者時代から私の知るかぎり玄宮園の一番の見所です。
座って休憩されていた観光客の方にお願いして写真を撮ってもらいました。
すく左側には回遊式日本庭園が広がって行きます。
通路が狭く池に近い位置であったので、これ以上進むことはあきらめて、東口に戻ることにしました。
手動車椅子ユーザーもお待たせしていますので。
車いす生活になってから「大名庭園」といわれるところも幾つかめぐってきたのですが、庭園から天守閣をのぞめるところは(私の狭い行動範囲では)あまり見つからず、後楽園から岡山城天守閣、好古園から姫路城天守閣をながめた程度の経験しかありません。平成の初めに復元されバリアフリーに造っていただいた好古園は例外といってもよく、Г大名庭園」も車椅子で行きにくい観光地のかもしれませんね。
結局、回遊式庭園で橋を渡ることなく、東西の入口からの庭園めぐり?になりましたけど、安全を最優先に考えればこのような体験記になりました。
参考写真 姫路城・好古園
平成の初めに復元された姫路城内の大名庭園です。手動車椅子(当時著者が常時使用)でも障害なくめぐることが出来ました。園内の車椅子対応トイレが介護を前提とした便座の長細いもので、自力で使用されるレベルの障害の車椅子利用者には利用しくいもの物でしたが、庭園から現存天守閣がのぞめました。後に紅葉の時期にも訪れていますが、足元(車いすだから車輪の状況ですかネ)をあまり気にせずに楽しめました。
車いす城郭評論家・アシトド松井