☞アシトドのブログのメニュー画面へ
車椅子電車評論家・アシトド松井
2022年暮れ、車いす利用者単独で、京都駅からJR嵯峨野線に乗り花園駅で下車、少し長い道のりを移動して、東映太秦映画村に行き、時代劇と子供向け(私は大好きですけど)のヒーロー・ヒロインの展示を楽しんできました。
実は東映太秦映画村はいろいろな方と頻繁に訪れている(この1年間でも3回来ています)テーマパークなのですが、大人の人と来ているので、なかなか子供向けのエリアを付き合ってもらえなかったことと、嵐電(京福電気鉄道)からのアクセスが出来なかったので、研究?のため訪れることにしました。
(ご注意)ブログ上の演出?のため以前に訪れた時の写真も掲載しています。
この車椅子旅行記は2022年に著者が訪れたときの状況に基づいています。
JR京都駅からの電車が花園駅に到着しました。映画村へと向かいます。
起点となるJR京都駅嵯峨野・山陰線乗り場については過去のブログで紹介していますので、そちらをみてくださいね。
JR花園駅の状況
著者の記録が正しければ、平成8年に二条~花園間の高架工事が完成と同時に3つの駅に(残りの1つはJR円町駅)エレベーターが設置されました。JR花園駅の多目的トイレはオストメイト対応だったと思って今回再確認すると、車椅子対応トイレの便座の下からパウチを洗うための水が流れるという最も使いにくいタイプのものでした。
駅前の歩道を太秦方向に車椅子で移動します。
私は初心者を含めて、何人かの手動車椅子利用者をこのルートで映画村まで案内したことがありますので、上肢に障害のない車椅子ユーザーなら移動可能だと思います。
後でご紹介しますが、映画村周辺の他の駅からのアクセスは歩道が整備されていないところなどがあり、車椅子では避けた方が良いと思います。
歩道は車椅子での通行に支障のない充分な幅がありほぼ平坦。映画村に向かう方向に左折するための案内標識(写真右上赤のカッコ内)がありました。
JRの高架橋を挟んで映画村のパディオス(大型屋内エンターテインメント施設)の建物と駐車場が見えています。駐車場の利用条件(料金や車椅子利用者が自ら運転していく場合の配慮等)は確認していませんので各自でお願いしますね。
東映太秦映画村に着きました。
平日にだったのにチケット売り場には長い列が、単独で来ている車椅子ユーザーの私も列に並びます。後ろに並ぼうとされた来園者の方に証拠の写真を撮つてもらいました。
いらんことしてないで早くチケット売り場の列に並べよ!
入村口の近く外側に車椅子対応トイレ(赤のカッコ内)がありました。
最初に村内案内図をご紹介します。
(案内図の下の写真は私が知りえたオストメイト対応トイレの情報です)
案内図の青のカッコと赤のカッコはそれぞれ、今回確認できたオストメイト対応トイレの位置を私が書き込んだものです。その下がそれぞれのトイレの形態です。まだまだ多くの施設の案内図は多目的トイレの表示は車いすマークのみで、オストメイト対応かどうかは分かりませんね。車椅子対応トイレは各所にありました。
ようやく、そして順番通りではありませんが、
東映映画村内の車椅子での楽しみ方をご紹介します
時代劇にマッチした外観のお店も多いのですが、混んでいることが多いので、私は入村口近くのレストラン(写真左側で赤カッコ内はその入口)で早めの昼食をいただきました。そして江戸時代風の建物のカフェで軽食をいただきました(写真右側で赤カッコ内は入口のようす、青カッコないは店内にあった私のお気に入りの「猫時代劇」というガチャ)。
中村座(芝居小屋)にいれてもらえました
私は下手に法律の勉強(法律系独立開業型の資格試験に受かっています、エッヘン)をしたせいが、肖像権や商標権を必要意外に意識しているようで、特に理由もないのに自分の顔までぼかしてご紹介しています。お隣は俳優さんだから顔を売るのがお仕事と思い鮮明な画像でとそのまま写真を載せたのですが、新型コロナの流行っていた時期だったのでマスク着用のお姿、お顔が良くみえませんね、残念。
時代劇を見せてもらえました
中村座の劇場内右端の長い通路が、車椅子での観劇スペースとなっていました。この日の演目は「忍者ショー」、以前訪れたときのは「浪人が新選組に切られる」というストーリーのショーがあり、ハリウッド映画にも出演された切られ役で有名な俳優さんと記念写真を撮ってもらったこともありました。
車椅子でアトラクションを著者の体験できた範囲でご紹介します
アトラクション利用は別料金になっていました。
太秦トリックアートの館
今回初めて気づいたアトラクションで車椅子でも入場可能ということで、入ってみました。内部は人間の目の錯覚を利用して立体的に見えるように描かれたトリックアートの世界。窓口の方に「絵を見て回るだけになりますよ」と言われたものの、館内におられた方がたに各所で写真撮影をお願いして結構楽しめました。
史上最強のお化け屋敷(今回は入りませんでした)
お化け屋敷には車椅子ユーザーは介助者がいれば入ることが出来ます。
ずいぶん以前の話になりますが、最初は車椅子ユーザー2人のみで行ってみたのですが、窓口で介助者が必要との説明をうけていると、後ろにならんでいた子供連れのご家族か「それなら私たちが介助してあげる」と申し出て下さり入ることができました。もう一度は同行介助者と共に入れてもらっています。
東映映画美術スタッフによりつくられた押し込み強盗にあった屋敷内にうごめく役者さん達の迫真の演技は見事なものでした、また安全のため内部のようすを映すカメラがあったようで、車椅子操作を誤りかけた私に、「大丈夫ですか」という天井からの声があり、そちらの方でもビックリしてしまいました。
ここまでは最初に親切なご家族の介助をうけて入れてもらった時の体験談で、内容は定期的に変えられているようです。
他にも車椅子で入れるアトラクションは無いかと窓口を訪ね回ったのですが、見つかりませんでした。あるアトラクション窓口で「車椅子ではいれますか?」と伺ったところ「子供だけですよ」と言われてしまいました。どうやら車椅子ユーザーという以前に年齢的な問題があったのかもしれません?
俳優さんによる村内案内がありました
俳優さんによる村内案内そして撮影の裏話などを説明するイベントがあり、私も時間に集合場所に行き車椅子で参加させてもらったことがあります。店の看板は裏表で違うことや、死体を演じる時の役作りの苦労話などを聞かせてもらえました。
映画村を車椅子で見て巡ります
別にお気に入りの花魁さんがいて頻繁に通っているわけじゃないよ。
日本橋なんですけど、映画によっていろいろな場所の橋に変えられているようです。アシトドのホームページには、来村者がわたっている写真(赤のカッコ内)が残されていたのですが、その後なにか問題があったのかもしれませんね。また映画村らしく障子を開けて入る車椅子対応トイレ(青のカッコ内)があったのですが、廃止されているようで見つかりませんでした。
元の大きな画像データーが出てきましたので、追加で掲載しますね。
セットではない建物にも興味深々です
立ち入り禁止の扉越しに映画の製作スタジオがみえました。収録の邪魔にならないため表示されたと思われる「警笛ならすな」という大きな注意書きを興味深く見上げていました。
エバンゲリオン京都基地があり登場体験や手のひら体験ができるそうですが、車椅子では難しそう。でも巨大なものなので、エバンゲリオンファンの車椅子ユーザーはそれなりに楽しめるかもね。
東映文化館という建物はスロープ通路・エレベーター完備。内部は往年の映画スターの写真や、東映映画のポスターなど懐かしい展示でいっぱいでした。
パディオス(大型屋内エンターテインメント施設)をめぐりました。
パディオスは東映の子供向け番組のヒーロー・ヒロインの展示中心で、以前は子供だった私には懐かしい展示もあるのですが、大人の介助者と来ると長時間は付き合ってもらえません。今回は単独行動ですのでゆっくりまわれました。
エレベーターそして各階に車椅子対応トイレ(オストメイト対応は無し)が設けられていました。いくつかのアトラクションがあったのですが、車椅子での利用は無理とのこと、今回は「子供だけですよ」とはいわれませんでした。
割と根に持つタイプやのう!
3階の多目的ホールで〇〇ライダーのイベントをやっているというので、チケット売り場の方に「車いすでも会場にはいれますか?」とうかがうと、以前にも車椅子ユーザーの入場があり大丈夫ですとの回答。「上の方を呼んで確認しましょうか?」と問われたものの、大きな話になりそうだったことと、開演時間まで時間があり恒例の車椅子での鉄道アクセス調査をおこないたかったので会場を、そして映画村を後にしました。
映画村を出ると、お城の大手門のセットが目に付き写真を撮ってもらいました。
二条城の東大手門をモデルに造られたと案内されていましたが、よく出来ていますね。
東映太秦映画村周辺のJR・嵐電(京福電気鉄道)の駅とそこからのアクセスを検討してみました。
最初に映画村出口付近にあった周辺案内図をお借りして、東映太秦映画村周辺の鉄道の4つの駅の位置関係をご紹介します。(黄色の駅名は著者がコンピューター上で書き加えたものです)
JR花園駅については最初にご紹介していますので、残り3駅について説明しますね。
JR太秦駅の状況
従来の階段だけのこ線橋の手前に、エレベーター専用のこ線橋を新設していただき、車椅子乗客が利用できるようになりました。車椅子・オストメイト対応フル規格トイレもありました。
嵐電撮影所前駅
2つのホームがあり平坦とスロープ状の通路でアクセスできました。映画村入村口からは反対側になります。後日訪れた嵐電嵐山駅の駅員さんに伺ったところ、以前は使われていた門が、閉じられているとのことでした。
「撮影所前」ではあるが「映画村前」では無いようです。
嵐電太秦広隆寺駅
この駅は東映太秦映画村への最寄り駅で、以前に車椅子で利用したことがありますが、カーブ状のホームで電車との隙間が大きく開き、介助に来てくれた方にご苦労をおかけした記憶があします。駅には「当駅は無人駅です」との案内表示がありました。
2022年の別の日に同行介助者と共にJR太秦駅で下車、嵐電撮影所前駅から広隆寺前の道路を通り、嵐電太秦広隆寺駅の手前を横切って東映太秦映画村入村口をめざして移動したのですが。右側(原則・車椅子は道路交通法上歩行者になります)通行をしていたら歩道がなくなりガードレールすれすれを移動したのち嵐電の電車が路面を走行する合流地点に出てしまい、道路の中央で行き場を失ってしまいました。
2022年暮れ、車いす利用者単独で訪れたときに反対側の道路も確認したのですが、途中から歩道が無くなっていました。広隆寺前の道路は自動車の通行量も多く、また嵐電の路面走行もあり車椅子で行くには危険だと感じました。また途中の細い道にも入ってみたのですが、歩道と車道の区別もなく、どこに行く道なのかもわからなくなったので、引き返してきました。
こんなレポート僕たち自動車で行くから関係ないよ!
そんなこと言わずに最後までお付き合いを
東映太秦映画村入村口に戻ってきましたここから京都バスさんの路線バスに乗ります。
京都バスの車椅子対応バスで四条河原町・三条京阪方面に向かいます
入村口の手前に京都バスの太秦映画前(北行)バス停があります。ワンステップ・スロープ付き路線バスが来ましたが、すでにかなりの込み具合。バス停の列の後ろの方に並んでいたので自然の成り行きで、先の方は素早くステップの上られ後ろの方も乗り込まれバスは満員に。運転手さんが降りてこられて、「このバスへの乗車は難しがら、次のバスに連絡しておきますよ」と配慮して下さったので、次のバスまで20分待つことにしました。
あなたは根が田舎もんだからバスを長時間待つことに慣れているもんね!
次のバスもノンステップ・スロープ付きで、スロープ板を出し切ってから、少し戻して床の上に引っ掛けるという、運転手さんが頻繁に設置に戸惑われるタイプ。でも慣れておられるようで、あっさり乗車できました。車椅子スペースは一台分でした。
著者は何度か、京都バスさんの車椅子対応路線路線バスを利用させてもらうことが、あったのですが、車椅子で乗車できるという明確なマークが見当たらず、外見からはどんなバスが来たのかは分かりませんでした。
表示していなくても車椅子で路線バスに乗れる、なんと奥ゆかしいことでしょうか。
この路線バスは四条河原町など京都市の中心部を経由するので、途中からかなり混みました。三条京阪で降ろしてもらい、京阪電車に乗り換え古都を後にしました。
最後にお気に入りのお土産をご紹介
以前から、気にはなっていたのですがなかなか購入できなかった、東映太秦映画村のお土産を勇気をだして買ってきたので紹介します。「2段重ねのお菓子で、下は山吹色」、知人に見せびらかそうとしたら、有名なお土産らしく、すでに知っているとのことでした。
私は更にその下に5円玉を敷き詰めて、山吹色の3段重ねの菓子箱を作ろうと試みたのですが、手持ちの5円玉が少なく諦めてしましました。
番号順に開けてゆきます。もったいないので、まだ食べずに残しています。
この車椅子旅行記は2022年に著者が訪れたときの状況に基づいています。
最後まで読んでいただき有難うございました。
ブログの掲載内容につきましては、ご意見等ございますでしょうけれど
この山吹色の菓子(見せただけですけれど)で良しなに
事前の根回しとっても上手?な
車椅子電車評論家・アシトド松井
以前訪れた時の記念写真
☞アシトドのブログのメニュー画面へ