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車椅子電車評論家・アシトド松井
駅が橋上改札化され改札口の前を通る自由通路が造られることが多くなって行きます。自由通路がもらけられるまでは駅の反対側に行くには、入場券を購入して改札口から駅校内の跨線橋・地下道を利用するか、離れた所にある、踏切等に迂回する必要がありました。
駅に橋上改札口そして自由通路が設けられた当初は階段しかもうけられず、車いす利用者・高齢者等の歩行弱者は鉄道利用が困難・排除されることとなり。当時おきまりの健脚な方のみが長い階段を上り下りして利用する効率的かつ安全な交通システムが出来上がります。
(ご注意)このブログの記事は著者が訪れた時(撮影年)の状況に基づいています。内容は古いもので多くの駅がさらにバリアフリー化されている可能性があります
橋上化された駅の一例
双方の駅入り口に行ってみましたが長い階段を上から見上げることしか出来ず、橋上部の状況を確認することは出来ませんでした。
このままでは、元気な方(長い階段の上り下りが苦痛なくできる方という程度の意味)しか鉄道が利用できないので「駅にエレベーター設置運動」が各地で行われるのですが、
エレベーター設置費用を誰が負担するのかという問題が出てきます。
上記の新聞記事を詳しく読むと設置が決まったのは自由通路へのもので、「改札口内」のエレベーター設置は鉄道会社が検討するという内容です。
このようなバリアフリー状況下の1990年代、橋上化する駅の自由通路にはエレベーターを設置するが改札口内の設置は困難なので、車椅子の乗客もホームにたどり着けるように(ひっそりと・でも案内表示ができたので従前の車いす用スロープ通路よりも進歩していた)専用のスロープ通路がもうけられる鉄道の駅が登場しました。私が体験したいくつかの駅をご紹介させていただきます。
🟩JR郡山駅(奈良県)
ブログの最初に写真を掲載している駅です。私がこのような自由通路のみにエレベーターがあり、切符は改札口の自販機等で購入、ホームには車椅子用のスロープ通路が設けられているという駅は1995年にJR城陽駅(京都府)で初体験しているのですが、写真が見つかりませんでした。城陽駅に自由通路のエレベーターが設けられたたときにはJR(西日本のことだったのでは)で2例目のエレベーター設置駅と新聞報道がなされていたのですが、最初の設置駅と思われるJR芦原橋(大阪環状線)の経緯についてはご存じだと思われる方から伺うことはできませんでした。
🟥JR紀三井寺駅(和歌山県)
自由通路(駅の改札口の前を通る)へのエレベーターと車いす用スロープ通路が写っています。スロープ対応時間7時から19時20分までのようです。
🔴橋上化したもののエレベーターは全く設置されず、スロープ状の自由通路がもうけられた駅の例
🟫JR大野城駅(福岡県)
JR大野駅には橋上改札口に行くエレベーターは無く駅近くのスロープ状の地下通路(乗り継ぎの時間が取れず途中までしか確認できず不確かな情報ですが)で反対側に移動することになるようです。写真を見る限り地下道以外の自由通路もない橋上駅のようです。
JR大野城駅は小倉方面ホームしか利用していないのですが、反対側ホームにも車いす用スロープ通路が確認できました。
🔵地形に合わせてエレベーター設置数を少なく・車椅子用スロープ通路を併用した駅
🟩JR空前駅(広島県)
2002年、宮島からの広島駅に戻るためにJR宮島口駅を利用したところ、当時・宮島口駅にはエレベーターが設置されていなかったので反対方向へ折り返しての利用をすすめられたのがJR前空駅でした。
写真上左側の奥に写っているエレベーターで反対側の地上へ、そしてホームへの車椅子用スロープ通路の入り口がありました。
反対側ホームの横は高台で自由通路に公道から直接行けることがわかっていただけるでしょうか。
🟢エレベーターは自由通路と改札口内(ホームまで)を同じものを使用する 乗り込んだ方向によって降りる方向を制御した駅
🟧JR高月駅(滋賀県)
2005年に新しい駅舎が使用開始になりますが、エレベーター設置による駅バリアフリー化ではなく、垂れ幕に「祝竣工 高月駅自由通路」と書かれていることが
入場券を購入せずに駅の反対に行くことが念願だったと想像できます。
(大阪府にJR高槻駅があります、混同されないようにご注意くださいね)
私の住む周辺地域で新たに橋上化・自由通路が併設される駅ではJR高月駅のようなエレベーター設置駅が増えてきました。
(ご注意)このブログの記事は著者が訪れた時(撮影年)の状況に基づいています。内容は古いもので多くの駅がさらにバリアフリー化されている可能性があります
車椅子電車評論家・アシトド松井