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車いす電車評論家・アシトド松井
今回は駅がバリアフリーではなった1990年代 「連続移動抵抗値最小方式」で車いす鉄道旅行を楽しむといことは、どのような状況であったのかをご説明したく思います。階段ばかりで鉄道の駅が最も車いすで利用困難な公共施設と呼ばれた時代に、わずかに設けられた車いすで利用できる設備で電車に乗ろうと試みた車いすユーザーの鉄道旅行の世界に思いをはせていただければ幸いです。
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①遠方駅より折り返し利用
目的地の駅に車いす利用者が片側ホームしか安全に乗降できない場合、さらに遠くの上下線ともスロープが整理されている駅まで乗車して戻ってくるという方法で鉄道を利用していました。
図で説明すると、A駅からB駅まで行きたい場合、さらに遠方のC駅まで乗車して反対側の電車に乗り換え目的地B駅の片方だけのスロープを使って安全に降車するということです。
車いす電車利用方の一例
安全に利用できる駅で折り返して目的駅に向かう
<説明図1>駅を折り返して鉄道を利用する
案内図1では車いす利用者アシトドくんはA駅から乗車してB駅に行きたいとします。
A駅は目的駅方面ホームにのみスロープ通路があり、そのままの電車で降車するとB駅では階段を担ぎ下ろしていただかなければならないので上下線ホームともにスロープ通路かあるC駅まで乗り越して反対側ホームの電車に乗車して目的地B駅のスロープ通路で降車するという方法です。
🟦写真で具体的にイメージしていただければ
地方の私鉄路線からJR線に乗り換え車いす用ひっそりスロープから荷物用エレベーターで都市部に出ました。1990年代はじめの写真と状況です。
②のホームは上下線ともスロープ通路
④の駅はホームの端に車いす用スロープ通路が設けられていました
⑥一般用通路がスロープ状につくられていた駅も急勾配なものが多くありました。
①駅から目的地⑤駅までこのような方法で利用していました。
🟧都心の駅でも車いす乗客は折り返し
代田橋駅は新宿近くの大都会の近郊の駅なのですが、車いす用ひっそりスロープ通路が設置されており折り返し利用ができるため、「連続移動抵抗値最小方式」で車いす利用者が電車で移動する際には重要な駅でした。
撮影している車いすアクセス研究者をさらに撮影。
駅員さんと会話するインターフォンが設置されていることがわかりますか?
凸凹道を通ったようです。
一般乗客用には地下通路が設けられていたようで、この構造だと改札口も地下にあったのかもしれませんね(未確認の推論です)。
🟨ホームにたどり着けるスロープ通路はあるのだけど・・・
君はクリアして電車にのれるかな?
反対側ホームは階段のみでした。勾配が一定していない車いすでは利用しにくいスロープ通路、どのような事情でつくられたのかなぁ。
駅近くの踏切に直接スロープ通路を接続させる方式の駅、写真はJR線のものですが、バリアフリー化以前の名鉄で数多く見つけることができました。
偉そうにいって本人が利用してないんじゃないの😡
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疑惑にこたえることはなくグリーン車で去ってゆきたい
(ちなみにグリーン車には生涯一度しか乗車したことがない)
車いす電車評論家・アシトド松井