アシカなくてもトドまらず

車椅子で鉄道・路線バス等を使っての旅行を紹介しています。適当なブログから「☞アシトドのブログのメニュー画面へー」をクリックしてくださいね。オストメイト情報もあります。

車いすで二条城(京都市内)に京都市営地下鉄で行きました。紅葉と桜の季節に訪問しています。

二条城・東大手

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車椅子電車評論家・アシトド松井

2022年晩秋、車椅子利用者単独で京都市営地下鉄に乗って、二条城前駅で下車。二条城を巡ってからJR二条駅方向へ、途中2018年に改修されたという「二条城外濠公衆トイレ」をチェックしてから、高架のJR二条駅をくぐって反対側の複合商業施設で食事をとって、隣接する京都市営地下鉄二条駅から電車に乗って戻ってきました。といっても分かりにくいので略図をつくってみました。(全ての駅を記載しているわけではありません)

 

この旅行記は2022年(一部2023年)の状況に基づいています。

地下鉄で行く二条城周辺略図

まずは、車椅子で京都市営地下鉄二条城前駅を利用します。

烏丸御池駅方面からの地下鉄に乗って、二条城前駅で下車します。

京都市営地下鉄二条城前駅

二条城前駅の車両とホームの段差とエレベーター

1997年に開業した、京都市営地下鉄東西線は地下鉄の車両(この写真は京阪の乗り入れ車両です)の端が斜めに切ってあり、電動車椅子でも単独乗降が可能ということで、好評でしたが。都市部を中心に全く段差の感じられない地下鉄路線が誕生してきた今日ではやはり、見劣りしてしまいます。運動能力を著しく落としてしまった著者は、渡し板設置サービスを受けました。

二条城前駅の多目的トイレと地上のエレベーター

京都市営地下鉄二条城前駅には普通の車椅子対応トイレ(オストメイト対応無し)がありました。エレベーターを地上に上がると正面に二条城・東南隅櫓が見えてきます。

車椅子で二条城に入場します

二条城、入場門である東大手門が右側に写っています

二条城周辺の道路はきれいに舗装されていて車椅子でも移動しやすいのですが・・・

東大手門より入城します、後は砂利道が続きます

東大手門を入ると、すぐに舗装はなくなり砂利道になります。手動車椅子での移動は困難です。東大手門を入って左側の総合案内所で電動アシスト付きの車椅子の貸し出しが行われていました。私は簡易電動車椅子で訪れていて自力での乗り換えは困難な状態ですので、そのまま砂利をかき分けながら進みます。

二条城現地案内図

結論から先にかきますが。青〇印が普通の車椅子対応トイレがあったところ、赤〇印が車椅子・オストメイト対応フル規格トイレがあったところです。なおコンピューターに取り込んだ写真に著者がマークを付けたもので、この現地案内図にはオストメイト対応トイレの表示は有りませんでした。また黄🔲印の本丸櫓門(東橋)からは石段があるため車椅子では本丸に入れませんでした。反対側の西橋からはスロープ状の道で本丸に入ることが出来ました。

唐門から二の丸御殿に向かいます

唐門

二の丸御殿

二の丸御殿の前で、観光客の方に記念写真を撮ってもらいました。

二条城は徳川幕府の京都での活動拠点の一つで、徳川慶喜による大政奉還はこの二の丸御殿で行われました。

二の丸御殿への車椅子入口

二の丸御殿は、一般の方の入り口の右側に車椅子入口があり御殿内部へのスロープ通路があります。御殿内用の車椅子に乗り換えを求められるのですが、単独での乗り移りが困難になっている著者は、御殿内には入りませんでした。昔は電動車椅子でも入れてもらえたらしいのですが、文化財保護との兼ね合いで現在ではこのような対応になっているようです。なお以前に御殿内に入れてもらった状況についてはアシトドのホームページでご紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。

https://ashitodode.gozaru.jp/index_077.htm

二条城障壁画展示収蔵館へ行きました

二条城障壁画展示収蔵館

二の丸御殿に入れなかったかわりに、スロープ通路のあった二条城障壁画展示収蔵館を見学させてもらいました。土足厳禁だということを知らずに、電動車椅子のまま入ろうとしたら数人の職員さんが出てこられてビックリしてしまいました。タイヤを拭いてもらって障壁画を楽しむことが出来ました。

二条城障壁画展示収蔵館裏側の車椅子対応トイレ(オストメイト対応は無し)

北大手門

清流園

二条城内の庭園・清流園にて記念写真を撮ってもらえました。

季節は秋 京都で車イスでの紅葉狩りです。

清流園近くの紅葉

清流園近くの多目的トイレ(オストメイト対応は無し)

紅葉と本丸の石垣

西橋からスロープ状の道で本丸に入れます

著者が訪れたときは本丸御殿は保存修理中でした。

 

西橋の前に城内で唯一確認できた車椅子・オストメイト対応フル規格トイレです。

西橋前の車椅子・オストメイト対応フル規格トイレ

オストメイトフル規格トイレで著者にとってはとてもありがたかったのですが、トイレへの通路が凸凹で車椅子でアクセスするには気を使いました。

西南隅櫓

西南隅櫓を城内からと外堀側から撮影してみました。

 

🟥2023年桜の季節に再度訪れましたので、割り込んで書き込みます。

 

手動車椅子ユーザーとその介助をされている方と二条城内で謁見することができました。

徳川家康豊臣秀頼が対面したわけじゃないのよ、出合って話をしただけでしょ!

二条城内に敷き詰められた砂利を手動車椅子で行かれます

深い砂利を手動車椅子を押すのは大変なようで、キャスター(前輪)をあげて移動されていました。

 

桜の季節の二条城は華やかな雰囲気でした。

桜の花咲く二条城内(2023年撮影)

2022年の話に戻しますね

 

東大手門から外に出て、南側の外堀沿いに二条駅を目指して車椅子を進めます。

二条城外堀公衆トイレ(車椅子・オストメイト簡易対応)

途中で公衆トイレがあり、期待して入ってみたのですが、パウチ内の汚物を流す水道の付いただけの簡易対応のものでした。

JR二条駅そして京都市営地下鉄二条駅に着きました。

JR二条駅と地下鉄・二条駅へのエレベーター

高架のJR二条駅をくぐって、反対側にでました。JRの駅の北側に地下鉄の駅へのエレベーターがあるのですが、わかりにくい場所にありますね。

京都市営地下鉄二条駅の多目的トイレとエレベーター

京都市営地下鉄二条駅でようやく車椅子・オストメイト対応フル規格トイレ(オストメイトが排便・排尿をする姿勢に対応したもの)を見つけることが出来ました。

また右側のエレベーターと共に写っているのは京都市地下鉄東西線の車両で、1997年の開業当時は扉の端が斜めに切ってあり、電動車椅子でも単独乗降が出来ると車椅子旅行仲間の間で評価されていた車両です。今日ではホームのかさ上げ等で段差のほとんどない鉄道路線も見られるようになり、やはり見劣りしてしまいますね。なおJR二条駅についてはエレベーターがあり、後日確認したところ改札口内のトイレの形態は車椅子・オストメイト簡易対応トイレでした。

 

この旅行記は2022年(一部2023年)の状況に基づいています。

 

城巡りか、多目的トイレ巡りか判らないような旅行記になりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。私の本来の趣味は史跡・城跡巡りですので、そちらの方にも再び行動範囲を広げられればと思っています。今後とも宜しくお願い致します。

 

特典画像(1994年頃の JR・旧二条駅

高架工事が完成する以前のJR二条駅は城郭建築風の建物で、現在は京都鉄道博物館に移築され保存活用されています。仮設のスロープ通路が設けられており、車いす利用者はホームにたどり着くことが出来ました。

二条駅

二条駅ホームへの仮設スロープ通路

車いす鉄道マニアの私としては、この仮設スロープ通路もしてほしかった。

そこまで望むのはさすがに無理があるんじゃないでしょうか?

 

オストメイト兼任のお城好き

車椅子・電車評論家・アシトド松井

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