アシカなくてもトドまらず

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車いすで行く姫路城(2025年体験談 後半) 菱の門から➡お菊井戸➡天守閣真下の備前丸(本丸)へ

姫路城内の風景

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車いす城郭評論家・アシトド松井

 

車いすで行く姫路城 前半に引き続きご覧いただきありがとうございます。簡易電動車いすと介添え役(介助者と同じ意味で使っています)2名そして、外国人観光客の方の助太刀(大勢の方がお手伝いしましょうか?と声をかけて下さいました)を得て。車いすのままで、階段を担ぎあげてもらいことなく到達できる本丸(備前丸)をめざして、天下人へと上り詰めます?  

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中国大返しで拠点、姫路までもどり山崎の合戦にのぞむ秀吉かぶれのようだね

 

西の丸への坂道

 

三国堀ごしに姫路城天守閣(2025年撮影)

 

三国堀説明板

 

姫路城天守を背景に介添え役の方と

 

三国堀沿いにいの門へ(2025年撮影)

ろの門には入れず写真右側の道をぬの門へ(2025年撮影)

車いす利用者はぬの門へ向かうことになるのですが、ろの門(写真左側)から入ると姫路城の特徴である連立式天守(大天守と3つの小天守がつながっている)による強力な防衛ラインを感じることができます。健常者時代にろの門から天守群をみせてもらつたことがありました。1993年に写した遠くから連立式天守の様子がわかるなか?という写真を最後の方に載せておりますのでご覧いただければ。

 

扇の勾配とよばれる石垣下の通路(2025年撮影)

 

ぬの門に入ります(2025年撮影)

 

お菊井戸のある二の丸への坂道

⇧写真を見ていただいてお城好きなら気づかれるかもしれませんが、江戸時代にこの様な(排水を含めて)スロープ通路が造られたとは考えにくいことです。一般の観光客を含めて石段で転倒することなく安全に姫路城を見てもらえるよう、ギリギリの配慮なされたのではと感じました。

 

 

お菊井戸

播州皿屋敷のお菊が投げ込まれたとされる井戸。「一枚 二枚」と数が合うはずのない皿を数える霊として現れるという怪談話。私は爆笑王とばれた方の落語で皿屋敷のような怪談がいくつかの地域に伝えられていることを教えてもらいました。

 

実地棚卸で枚数が合わなかったら、棚卸減耗損で処理するのかなぁ

つまらぬことを言うからアナタは信用がえられないの❕

 

りの一渡櫓

りの一渡櫓は展示館として利用されていて、入り口と出口にスロープ通路が設けられており車いすで入ることが出来ました。

 

りの一渡櫓の内部展示場(2025年撮影)

 

2012年に訪れた時には石落とし見学

手をかけている木製の扉を開くと石垣が見えました。櫓へとよじ登ってきた武者を攻撃するための石落と思います。現存する櫓の石落としを車いすでのぞき込める場所を私はほかに見つけられていません。今回は展示パネルの裏側になって石垣をのぞき込むことができませんでした。

城マニア的にはとても残念でした

 

りの一渡櫓からの眺め(2025年撮影)

 

りの一渡櫓を出てお菊井戸へ(2025年撮影)

 

太鼓櫓(への櫓)りの門(2025年撮影)

 

 

腹切り丸のよこの坂を備前門へ

 

備前門の手前へ(2025年撮影)

 

マットが引いてあるところを直進すれば安全に上れるのかなぁ、と思ったら考えが甘かった。埋め込まれている石の凹凸が解消されているわけではなく、結局マット上は通らず。より凹凸の少ない場所を目視しながら少しずつ上る。車いすのキャスター(前輪)を中腰でコントロールしていただいた介添え人(介助者)の方には過重なご負担をおかけしました。

後ろを押し・支えるのも大変だったゾ

 

備前門をぬけると姫路城大天守真下の備前丸(本丸)に到着です

備前丸(本丸)より姫路城大天守と西小天守(2025年撮影)

 

姫路城大天守と西小天守を背景に記念写真(2025年撮影)

 

備前丸から車いすで眺望を楽しむための目だたぬ配慮

目立たぬご配慮のおかげで備前丸の端に行くことが出来、大天守閣を背景に記念撮影と、わずかながら姫路の街をのぞむことができました。

備前丸からの眺望(2025年撮影)

 

いうまでも無いことですが車いすは、登るよりも降るほうが難しい。後ろ向きに下るので進行方向を介添え人(介助者)の方に安全そうな進路を伝えることが出来ず、見かねた外国からの観光客の方が随所で手助けを申し出て下される。最終の菱の門を出たところの下り坂ではお言葉に甘えることに、ありがとうございました。

 

「バリバラ 歴史バリアフリー」このような登城を試みる方もおられましたよ

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天空の白鷺

「平成の大修理」の際には大天守が屋根とシートで覆われ、「天空の白鷺」という名称でエレベーターを使って工事の様子を外側から見学するという配慮がなされていました。

天空の白鷺(平成の大修理)のようす 2012年撮影

通路にもさらに緩やかかな仮設スロープが設置されるという期間限定の特段の配慮がなされていました。

天空の白鷺へのスロープ(平成の大修理) 2012年撮影

 

2008年開催の「全国車いすアクセスマニア集会」において、姫路城の登城の可能性を地元の電動車いす利用者の方に画像をみながら紹介していただいたことがあるのですが、途中にいくつかの段差・幅の広い階段があり、独自に準備されたスロープ板を介助者に前後に渡しなおしてもらいながら、大天守閣真下の備前丸にたどり着かれていました。地元の車いす利用者と協力いただけた皆様のご尽力の成果で、スロープ板の助けを借りることなく備前丸まで行くことが出来るようになたのでは・・と感じました。

☞全国車いすアクセスマニア集会につきましては、こちらをクリックしてご覧いただければ幸いです

 

 

1993年撮影の写真で、すごく小さく見えるだけですけど姫路城の連立式天守の防御力そして美しさを感じ取っていただけれれば。

姫路城を歴史博物館(姫路駅の反対側)
からのぞむ 1993年撮影

        ありゃ・・私も若かったね

 

姫路から足(いえいえ車いす)を伸ばせば

竜野城址

車椅子の城マニアの方は訪れてみてくださいね

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 車いす生活になってもお城好きがなおらなかった困ったやつ 

     あんよ治んなかったね!

車いす城郭評論家・アシトド松井

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